ツチトリモチ (土鳥黐)
Balanophora japonica ツチトリモチ科ツチトリモチ属
全体
徳島県内 2005.11.13
花
徳島県内 2005.11.13
花期10〜12月
花径写真のもので花穂の直径約2.5cm
花色鮮紅色
草丈6〜12cm
茎葉互生、鱗片葉で花茎を取り巻き、ふつう8〜12個つく。
スプーン形で内側がくぼむ。
根生葉
生活史多年草
生育場所暖地の海岸に近い自然林中
分布本州(三重県、和歌山県)、四国、九州、沖縄
別名ヤマデラボウズ
その他徳島県絶滅危惧II類。ハイノキ属の根に寄生する寄生植物である。

まるで真っ赤なキノコのような植物です。ハイノキ属の根に寄生する寄生植物で、秋に赤い花茎を伸ばし、その先に単楕円体〜長楕円体の花穂を1個つけます。

花穂の表面を見ると、小棍体と呼ばれる柱状突起がぎっしりと覆っています。この小棍体の間に、たくさんの雌花が埋もれているそうですが、外部からは見えません。

雌雄異株で種をつくる植物なのですが、雄株はまだ見つかっていないそうです。つまり単為生殖により結実する植物です。

ツチトリモチの名は、根茎をすりつぶして鳥もちをつくることからきているそうです。

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