トクシマコバイモ (徳島小貝母)
Fritillaria tokushimensis ユリ科バイモ属
全体
徳島県内 2008.04.20
花
徳島県内 2008.04.20
花期3〜4月
花径約8ミリ、筒の部分は長さ1.3〜1.5cm
花色薄茶色
草丈10〜12cm
茎葉上部に2枚の葉が対生、さらに花の下に3枚輪生する。
無柄で披針形〜狭披針形。
根生葉
生活史多年草
生育場所落葉樹林下や林縁、常緑樹林の縁など
分布四国
別名
その他2005年に新種として認められた。
環境省絶滅危惧IB類、徳島県絶滅危惧I類(トサコバイモに準じている)

徳島県のレッドデータブックではトサコバイモの1種として扱われていたようですが、2005年に晴れて植物学会誌「ボタニカルマガジン」にて新種として紹介されました。

アワコバイモ、トサコバイモと茎や葉の形状は似ていますが、花が両者の中間的な形態を持っています。

アワコバイモの花は釣鐘形で花被片の外面突起は著しく、花を横から見ると正五角形に近いような形をしています。トサコバイモの花は細い筒状鐘形で花被片の外面突起は目立たず、基部は丸い感じです。クシマコバイモの花被片の外面突起は両者の中間ぐらいで、従って花の太さも両者の中間ぐらいです。
なお花被片にはアワコバイモ、トサコバイモと同様の網目状の斑紋があります。

葯の色ですが、私が観察した限りでは紫色に近く、花粉の色は黄褐色のようでした。また柱頭の先は3つに分かれるようです。葉の色は緑色のものや紫褐色のものがありました。花被片の外面突起の程度も個体により少し違うようです。

しべの写真
しべの写真 徳島県内 2008.04.20
インデックスに戻る