オオヒキヨモギ (大引蓬)
Siphonostegia laeta ゴマノハグサ科ヒキヨモギ属
全体
徳島県内 2007.09.02
花
徳島県内 2007.09.02
花期8〜9月
花径花冠の長さ約2.8cm
花色灰黄色、上半分は赤褐色
草丈30〜70cm
茎葉対生、三角状卵形で羽状に深く裂け、裂片は披針形で深く切れ込む。
根生葉
生活史1年草
生育場所低地のやや乾いた草地
分布本州(栃木県以南)、四国
別名
その他環境省絶滅危惧II類、徳島県絶滅危惧I類

花びらが片方のみ開き、もう片方はねじれ畳まれているような、そんな変わった形の花を咲かせます。初めてこの花を見た時は珍しい花だと気が付かず、場所も記録していなかったのですが、家に帰って調べるとビックリ、全国的な絶滅危惧種でした。やや乾いた土地を好むようで、年間雨量の少ない地域に生えるそうです。

茎は斜上して伸び、茎や葉には腺毛が密に生えます。上部の葉腋ごとに1花を付けますが、一度に開くのではなく、下から順に咲いていくように見えました。

萼は細い筒形で開出した腺毛が密生し先は5裂します。萼の筒部には縦に走る10本の筋があり、これがなかなか美しいのです。花びらを見ると長い毛が多く、繊維質が多いように見えます。

翌年、おぼろげな記憶を元に再訪したのですが、そこでは見つかりませんでした。この植物は多年草ではなく1年草なので、環境の影響を受けやすいのかも知れません。

萼
萼の写真 徳島県内 2007.09.02
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