ナルトサワギク (鳴門沢菊)
Senecio madagascariensis キク科キオン属
全体
鳴門市 2007.08.26
花
鳴門市 2007.08.26
花期春から秋。暖かい場所だと冬でも咲く。
花径2〜2.5cm
花色濃黄色
草丈30〜70cm
茎葉互生、線状披針形〜披針形、先は鋭形〜鈍形。
基部は多少とも茎を抱き、ふちには少数の浅い鋸歯がある。
根生葉
生活史一年草、または多年草
生育場所海辺の埋立地、空地、路傍、河川脇など
分布マダガスカル原産。徳島県、兵庫県、和歌山県,岡山県,高知県,鹿児島県で生育を確認。
現在も分布を広げていると思われる。
別名コウベキグ
その他特定外来生物に指定されている。

黄色の小さなかわいらし花を咲かせます。茎も細くて頼りなさそうですが、これが意外と堅く丈夫で、時に木化して大きな株となることもあります。

ナルトサワギクは、徳島県の阿部近一氏が1976年に徳島県鳴門市で採取し、発表しました。サワギクの花を見たことがある人なら、ナルトサワギクとはうまい名だなあと思うでしょう。ただ学名の同定は困難を極め、「Senesio madagascariensis」であることがわかったのは、発表から20年以上経った1997年のことです。この辺りの話は徳島県立博物館のウェブページに詳しいので、そちらを是非ご覧下さい。

花のかわいらしさとは裏腹に、ナルトサワギクは強い繁殖力を持ち、またアルカロイドを含んで家畜には有毒です。そのため従来の植物の生態系や家畜へ被害を及ぼす可能性が高く、2006年に特定外来生物に指定されています。

特定外来生物対象の植物なので、持ち帰ったり家で栽培しようとは決して思わないでくださいね。

総苞
総苞の写真 鳴門市 2007.08.26
痩果
痩果の写真 鳴門市 2007.08.26
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