ムラサキケマン (紫華鬘)
Corydalis incisa ケシ科キケマン属
全体
神山町 2009.03.29
花
神山町 2009.03.29
花期4〜6月
花径長さ12〜18mm
花色紅紫色
草丈20〜50cm
茎葉互生、葉柄があり、2〜3回羽状に細かく裂ける。
裂片はややくさび形で深い切れ込みがある。
根生葉長い葉柄があり、形状は茎葉と同様。
生活史越年草
生育場所低地の林縁など
分布日本全土
別名ヤブケマン
その他花が白色、または花の一部が白色のものがまれにある。

紫色の花を茎の上部にみっちりとつける植物です。エンゴサクやキケマンの仲間は見分けに苦労するものが多いのですが、この植物は花が密につくこと、苞葉の切れ込みが鋭いことから簡単にわかります。

各花は筒状くちびる型をしており、花弁は4枚から成ります。外側の2枚と内側の2枚は形状が異なり、内側の2枚は先端が合着します。上の花の写真で、花を正面から見た時に、上下に開いている紫色の濃い部分が外側の花弁です。そして中央部の白く平たくみえているのが内側の花弁となります。

雄しべや雌しべは内側の花弁のなかに収まっています。パッと見た目、内側の花弁は上下に合着しているように見えますが、じつは左右に合着しているそうです。

萼は非常に小さく、各花の花柄との接合部分にちょこんと着いています。

苞葉
苞葉の写真 神山町 2009.03.29
萼
萼の写真 神山町 2009.03.29
インデックスに戻る