ミスミソウ (三角草)
Hepatica nobilis var. japonica キンポウゲ科ミスミソウ属
全体
徳島県内 2008.03.29
花
徳島県内 2008.03.29
花期3〜4月
花径1〜1.5cm
花色白色、淡青色、淡紫色、淡紅色など変異が多い
草丈花茎の高さ10〜15cm
茎葉輪生、3枚で卵形、柄はなく全縁。
花のすぐ下にあり萼のように見える。
根生葉心臓形で3浅裂し、裂片は全縁で先はとがる。
生活史多年草
生育場所落葉広葉樹林の林床
分布本州(中部地方以西)、九州
別名ユキワリソウ
その他環境省準絶滅危惧、徳島県絶滅危惧I類

何だか手裏剣にでもなりそうな、そんな葉をつける植物です。春まだ浅い林の中で、小さな花を地面近くに咲かせるかわいい植物です。

花色は変化が多いそうですが、私が見たのはほとんどが白花でした。花には雄しべ、雌しべとも多数あります。なお花弁のように見えるのは実は萼片で、花弁はないそうです。じゃあ萼のように見えているのは何かというと、これは茎葉だそうです(辞典によっては総苞としているものもある)。うーーん、紛らわしい。

ミスミソウと似た花にスハマソウがあります。その区別は根生葉の葉先が尖るかどうかだそうです。先が尖るのがミスミソウ、丸っこいのがスハマソウです。ただし尖り具合の変化は連続的のようで区別が難しい場合もあり、スハマソウもミスミソウと見なす意見もあります。

ミスミソウの名の由来は葉の形に基づきます。

茎葉と花茎
茎葉と花茎の写真 徳島県内 2008.03.29
インデックスに戻る