マルミノヤマゴボウ (丸実の山牛蒡)
Phytolacca japonica ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
全体
上勝町 2005.06.26
花
上勝町 2005.06.26
花期6〜9月
花径8mm
花色淡紅色
草丈1m以上
茎葉長楕円形または卵状長楕円形、鋭尖頭
根生葉
生活史多年草
生育場所山地
分布本州(関東以西)、四国、九州
別名
その他

この写真の植物についての同定は迷いに迷いました。最初は花が白く花序が直立しているのでヤマゴボウと思っていたのですが、葉が鋭尖頭である点がひっかかりました。ヤマゴボウは鈍頭なのです。ただまれに鋭頭になるものがあるらしく、これもきっとそうだろうと決めかけました。ただ花を見ると子房の心皮が合着しているようにみえます。ヤマゴボウは離生するそうです。一方ヤマゴボウによく似ているマルミノヤマゴボウは心皮が合着し葉は鋭尖頭です。しかしマルミノヤマゴボウは花の色が淡紅色なのです。

決定的な違いは果実を見なければわかりません。そこで1ヶ月後、同じ植物を撮影するために山へ向かいました。下の写真が果実(まだ熟していません)です。心皮が合着して球状になりかけています。よってマルミノヤマゴボウと同定することにしました。
でもマルミノヤマゴボウは花のあとはもっと紅紫を帯びるはずなんだけど...。赤くならないのはこの個体の個体差かなぁ。

果実
果実(未完熟)の写真 上勝町 2005.07.24
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