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花期 | 6〜7月 |
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花径 | 約12mm |
花色 | 暗紫色 |
草丈 | 花茎の高さは15〜30cm |
茎葉 | 広楕円形で鋭頭、短い葉柄は基部がさや状となり茎を抱く。 |
根生葉 | |
生活史 | 多年草 |
生育場所 | 常緑樹林下 |
分布 | 本州(茨城県以南)、四国、九州 |
別名 | |
その他 |
花は地味ですが変わった形をしています。まるで鳩胸を持つ花か、あるいは胸に盾を持った花のように見えます。 コクランは黒蘭という意味で、花がまるで黒い色に見えることからその名が付きました。ただし実際の色は黒より明るく、暗紫色です。また花茎は通常は緑色ですが時に暗紫色のものもあり、その場合は花全体が暗紫色に染まり、まさに黒蘭の様相を呈します。 花の形をよく見てみましょう。上右の花の写真で暗紫色の胸のような部分が唇弁です。唇弁は中央に浅い溝があって反り返り、先はへんこんでいますね。後ろ側で上に向かって尾のように伸びているのは背萼片、下へ伸びているのは側花弁で、側花弁と唇弁の間に見えているのが側萼片です。鳥の頭のように上に直立しているのがずい柱です。唇弁の基部の両側には針状突起が2つあります。 上左の全体の写真を見ると、昨年の果実のあとが一緒に写っています。コクランの果実のあとは、このように翌年まで残っていることも多いようですね。 |
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