カラムシ (茎蒸)
Boehmeria nipononivea イラクサ科カラムシ属
全体
鳴門市 2006.09.17
雌花序
鳴門町 2006.09.17
花期7〜9月
花径写真の雌花は直径2mmほど、写真の雄花は3〜4mmほど。
花色淡緑色
草丈1〜2m
茎葉互生、広卵形で裏面に白色綿毛が密生。
先は尾状にとがり、縁に大きさのそろった鋸歯がある。
根生葉
生活史多年草
生育場所原野、人家の付近に多い
分布本州、四国、九州、沖縄
別名マオ、クサマオ
その他雌雄同株で、雌花序は茎の上部、雄花序は茎の下部につく。

車道脇などによく生えている植物です。あまりに普通で花も目立たないため注意を引くこともないのですが、花などを拡大してみると面白い形であることがわかります。

雌花序の写真(上右の写真)を見てみると、まるで金平糖が穂状についたように見えますね。実はこの金平糖の1つ1つは雌花が球状に集まったものなのだそうです。そして金平糖の角に当たる部分は柱頭であり糸状に伸びます。よく見ると柱頭にはさらに細かな毛が生えてますね。

カラムシは雌雄同株で雌花序は茎の上部につきます。そして雄花序は茎の下部につきます。

雄花の写真(下の写真)をみると雌花とはまったくちがいますね。下の写真ではまだほとんどがつぼみですが1つ咲いているものがあります。植物図鑑の説明では雄花は4枚の花被と4本の雄しべからなるとあります。雄しべの花糸をよく見ると横じわのようなものがみえますが、これが開花時にバネのような働きをして花糸を外側にはじけさせ、その勢いで花粉をまき散らすそうです。何気ない雑草にも驚きの仕組みが隠されているものですね。

雄花序
雄花序の写真 鳴門市 2006.09.17
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