フクド 
Artemisai fukudo キク科ヨモギ属
全体
徳島県内 2007.10.14
花
徳島県内 2007.10.14
花期9〜10月
花径4〜7mm
花色黄褐色
草丈30〜90cm
茎葉互生、3〜4回羽状深裂、上部になるほど裂片は少なくなる。
根生葉ロゼット状、扇形で2〜3回掌状に深裂し裂片は線形。
生活史越年草
生育場所河口付近
分布本州(近畿地方以西)、四国、九州
別名ハマヨモギ
その他徳島県絶滅危惧I類

近づくと良い香りがする植物です。図鑑にはメロンのような香りと書かれていましたが、まさしくそのメロンの香りがします。

ヨモギの仲間で姿形もそれを連想させます。花は頭花が多数集まり、尖塔状の円すい状総状花序となります。それぞれの頭花はうなだれたように下を向いて花を咲かせます。

変わっているのは根生葉です。短い主軸の先にロゼット状につきますが、葉柄を含めると長さは14〜21cmもあり、それが掌状に2〜3回深裂します。茎葉に比べて少し白っぽく、全体的にもさもさして別の植物のような感じさえします。なお花は主軸にはつかず、側枝が伸びて花をつけます。また根生葉は花期には枯れてしまいます。

徳島県では珍しい植物で、限られた場所にしか生えていません。フクドとはなんとも奇妙な名前ですが、その由来はわかっていないそうです。

花(拡大)
花(拡大)の写真 徳島県内 2007.10.14
根生葉
根生葉の写真 徳島県内 2007.10.14
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