蛍ヶ滝

直瀑、落差約１３ｍ、徳島県麻植郡山川町

川田川の支流、奥野井谷川に注ぎ込む谷に懸かる滝。
岩壁の奥に落ちる滝で水量は普通で滝壺もある。滝口には大きめの岩が挟まっていて、水はその岩の上や下を伝って落ちている。

何といってもこの滝の特徴はその周りの岩壁にある。滝の両側は垂直な岩壁が覆っており、細いゴルジュの奥に滝が懸かっているのである。気の遠くなるような長い年月の間に滝が岩壁を浸食し、ここまで後退したのであろうか。
岩壁に挟まれた細長い空間を歩いて滝壺まで行くと、なにか不思議で自然の力をまざまざと感じる。

滝自体の落差はそれほどでもないが、そのロケーションから阿波の奇瀑の１つとして数えても良いと思う。

なお昔、この滝に行者が通っていたと言われている。

別角度からの写真：
周りの岩壁とともに

写真データ：(021223-1 No14)
2002.12.23 ミノルタα7 シグマAF17～35mmF2.8-4EX f=4 s=10秒 CPL 三脚・レリーズ使用フジクロームベルビア

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