人殺しの滝
段瀑(3段)、落差約15m、徳島県海部郡宍喰町久尾
野根川の上流、四十谷に懸かる滝。
3段の段瀑で落差は上から2m、6m、6mの計15mほど。水量は普通で中段・下段には滝壺がある。下段の滝壺は直径3m、深さも3mほどである。
滝下からは中段は途中までしか見えず、下段がよく目立つ滝である。左の写真は下段であり、ほぼ一直線に流れを落とす。下段を形作る造瀑岩の表面はでこぼこしており、それがぬめりを帯びて荒々しくもなまめかしい。
なお中段、下段のことをオントド、下段の10mほど下流にある落差1mの小滝をメントドと呼ぶこともあるそうだ。
人殺しの滝とは物騒な名前であるが、その名の由来は次の通りである。
昔、入山(いりやま)していたおじいさんが急病になり、2人が籠でかついで麓までおろそうとしたが、その籠が滝のあたりの山道で崖に引っ掛かって進めなくなり、「どうせ麓までおろしても助かるまい」と、滝に落として殺したことから。
また戦後、ほだ木の切り出しに来た人が、足を滑らせて滝に落ちて死んだこともあるそうである。
付近の滝:
背負いの滝、
四十谷のウナギトド
写真データ:(070121-1 No8)
2007.1.21
ミノルタα7
ミノルタAFズーム24〜105mmF3.5-4.5(D)
f=11
s=8秒
-0.5EV
CPL
三脚・レリーズ使用
フジクロームベルビア100
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