トチ谷の滝(仮称)
段瀑(2段)、落差約70m、徳島県西祖谷山村瀬戸内
吉野川の支流、松尾川に流れ込むトチ谷に懸かる滝。
水量は普通で滝壺はない。
滝は大まかに2段からなり、落差は上段30m、下段30mほどで、合計すると70m近い大滝である。上段は直瀑風に落ちている。下段は上下に2つに分かれており、上部は岩々の凹凸の上を幾重にも別れながら落ち、下部でまとまってそこから直瀑風に落ちている。
下段は角張った黒い岩々が目立ち、そこに水が落ちていく様はなかなか美しい。滝に向かって上段左側は垂直な岩壁で、滝下から見ると目立ち、迫力を感じる。
なお滝下から滝を見た場合、上段部は木々のあいだ越しに見る事になるが、夏期の葉の茂る時期は葉により隠されてしまうだろう。全貌を見たければ葉の落ちる冬に来た方がよい。
とにかくこの滝は、黒い角張った造瀑岩と上部の垂直な岩壁が目立つ荒々しい滝である。欲を言えばもう少し水量があればさらに美しい滝になるだろう。
残念なことがある。実は滝下には、上を通る県道から不法投棄されたと思われるゴミがたまっている。ドラム缶や瓶ケース、ペットボトルやタイヤなど悲しい限りである。また滝の横の斜面にもゴミが散見される。
これだけ急峻な場所に不法投棄されたゴミは回収も非常に困難だろう。このままずっと残っていくことになるのだとしたら、とても残念なことである。
写真データ:(041128-2 No30)
2004.12.26
ミノルタα7
ミノルタAFズーム24〜105mmF3.5-4.5(D)
f=19
s=3秒
-0.5EV
CPL
三脚・レリーズ使用
フジクロームベルビア100
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