牛淵滝

斜瀑、落差約８ｍ、徳島県三好郡三好町東山字増川

吉野川の支流、増川谷川の最上流部に懸かる滝。
水量は普通で滝壺は淵となっている。

なめらかな岩肌を滑り落ちる滝で、おそらく造瀑岩は和泉帯の砂岩層であろう。淵の大きさは直径５ｍほどであろうか。規模の割には深そうである。

なお滝の少し下流で林道の橋が谷を跨いでいるが、その下流側に砂防ダムがある。この砂防ダムの下にも二等辺三角形の形をした淵があり、ここは両側が崖となっている。

地元の方に話を伺ったところ、牛淵滝の名前はご存じなかったが、牛淵滝の淵をカミイシの淵と呼んでいたような記憶があるとのことだった。『東山の歴史』（大正５年７月２３日調）という書物に寄れば、牛淵滝の近傍に下牛淵があると記載がある。あくまでも想像であるが、カミイシの淵は上牛の淵がなまったものであり、そしてこれこそが牛淵滝のことではないだろうか。そして砂防ダム下の淵が下牛淵と思われる。

近年、滝近くを通る林道が拡張されアプローチしやすくなった。ただその影響からか、滝の下流の谷は石が多く堆積しているように感じられた。

付近の滝：
オノエの滝

写真データ：(040725-1 No11)
2004.7.25 ミノルタα7 ミノルタAFズーム24～105mmF3.5-4.5(D) f=16 s=3秒 CPL 三脚・レリーズ使用フジクロームベルビア100

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