八枚なべら
渓流瀑、区間約150m、徳島県三好郡三野町太刀野山
吉野川の支流、河内谷川にそそぎこむ松尾谷川にある。
八枚なべらは150mほどの区間に渡って岩と水の織りなす奇観である。
渓流瀑的要素もあるので滝として採り上げることにした。
谷の水量はやや多めである。
区間中に3つほど滝状の流れがある。このページの写真はその中でもっとも下流にあるものである。
典型的な渓流瀑だが「なべら」の特徴を良く表しているのはこの滝であろう。
ちなみに「なべら」とは何のことだろうか。
以下に案内板の内容を記しておくので参考にされたい。
「八枚なべら
河内谷の激流に長年もまれ続けた巨大な岩石が、座敷状で表面が滑らかな一枚岩に仕上がった。
その広さ二十畳ぐらいの厚いなべら石が八枚並んだ奇観は珍しい存在である。
この岩が谷水をさえぎり、水がよどみ淵を形作ったがいつしか雌雄二匹の大蛇が住み着くようになり、
満濃池や龍頭の滝、雨乞山の頂上付近まで徘徊するのでお山の守り神、龍神さんの化身と崇められた。」
この谷の北斜面は斜めにスパッと切れた見るも恐ろしいほどの断崖となっており、
表面の斜めに走る地層が見事である。あわせて鑑賞されたい。
他の滝:
八枚なべらの滝2、
八枚なべらの滝3
写真データ:(000702-3 No25)
2000.7.2
ミノルタα507si
シグマAF17〜35mmF2.8-4EX
f=オート
s=1秒
CPL
三脚・レリーズ使用
フジクロームベルビア
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