逆木淵の滝
斜瀑、落差約7m、徳島県美馬郡木屋平村字八幡
穴吹川の支流、内宇夫谷に懸かる滝。
水量は普通で、滝壺は逆木淵とよばれる淵である。
魅力的な淵と滝である。
滝を形作る造瀑岩は斜めに平行な層を刻んでおり、それが滝壺をぐるりと取り囲んで迫力ある。そして滝の水はほぼ直線的に淵へ注いでいる。
滝壺は直径7mほどの円形で大変に深い。私が訪れたこの日は、2本の流木が滝壺に突き刺さっていたが、その先端は見えなかった。深さは10mを越えるのではないだろうか。
滝から下流の岩壁も、流れに近い部分はカール状に削れた所もあり、水の勢いのすごさを想像させる。緑濃き頃にこの滝を訪れれば、美しい光景を目にすることが出来るであろう。
滝の名の由来であるが、2つの話が伝わっている。
1つは、昔、手斧をこの淵に落としてしまった山仕が、淵に飛び込み探していたところ、淵の主の大蛇が山仕を逆さに呑んで現れたからというもの。もう1つは、栂の大木が淵に逆さに倒れ込み、そのまま白骨化していたからというものである。
写真データ:(050529-1 No35)
2005.5.15
ミノルタα7
ミノルタAFズーム24〜105mmF3.5-4.5(D)
f=11
s=2秒
-0.5EV
CPL
三脚・レリーズ使用
フジクロームベルビア100
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