五郎谷の滝上の滝の写真
五郎谷の滝上の滝(仮称)


段瀑(3段)、落差約25m

五郎谷の滝の30mほど上流に懸かる滝。
3段の段瀑で、落差は上から8m、6m、8mの計25mほど。各段に滝壺がある。

滝下に立つと全景が見えないため、各段の姿を見るためにはそれぞれの段へと足を運ばなければならない。左の写真は上段の姿である。

上段は斜瀑状で、滑らかな岩壁を左右にくねりながら伝い落ちる美しい滝である。滝壺は1辺4mほどの三角形であるが深さがあり、水深数mはあると思われる。滝壺の下流側に硬い岩があるため、そこで水の流れが阻まれ、底方向へ浸食が進んだものと思われる。

中段も斜瀑状である。一定角度の一直線の流れを落とす滝で、その真っ直ぐな流れが印象的である。中段滝壺も上段滝壺と同様に、下流側の硬い岩に阻まれ抉れが深い滝壺である。甌穴風の滝壺である。

上段の滝壺から出た流れはすぐに中段を形作り、中段滝壺から出た流れは、下段を形作る岩壁を水平方向へ東へ少し流れ、そこから下段を形作っている。

下段も斜瀑状で、緩やかにS字を描いて岩壁を流れ落ちる滝である。滝壺は直径4mほどの扇形である。下段上部は、向かって左側に岩がややせり出している部分があり、その下に流身半分が隠れて流れている。

なお下段部分では谷幅がやや広がっており、造瀑岩となっている岩壁も横に長い。下段部はその岩壁の向かって右側を流れ落ちている。

この滝と五郎谷の滝の間に、落差4mの小滝があるが割愛する。


他の段の写真:
中段下段

写真データ:(061224-2 No2)
2006.12.24 ミノルタα7 ミノルタAFズーム24〜105mmF3.5-4.5(D) f=13 s=3秒 -0.5EV CPL 三脚・レリーズ使用 フジクロームベルビア100


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