裏見の滝
直瀑、落差約15m、徳島県勝浦郡勝浦町星谷
勝浦川の支流、岩屋谷川にかかる滝。
第19番札所立江寺の奥の院である星谷寺のすぐ脇にある。
水量はやや少な目で滝壺はある。
滝の裏側の岩壁は斜めに大きな切れ目が走っておりそこが岩屋となっている。
この岩屋を星の岩屋という。
岩屋には道がついていて滝を裏から眺められるようになっている。
このためこの滝を裏見の滝というのだそうである。
なお滝の前には弘法大師像が立っている。
星谷寺の境内には大きな楠があり、その楠の空洞内部に不動明王が彫られている。
それゆえこの滝は「不動の滝」とも呼ばれることがある。
星の岩屋の由来については、現地案内板に以下のような説明があったので、それを載せておく。
「星の岩屋
星の岩屋は弘法大師が7日間ここにこもり修行したことに起因すると伝えられ、立江寺の奥院とも称されている。
この岩屋は大きな岩窟であり、その上部から春夏秋冬滝水が落下し壮観を呈しているので、
修行僧が岩窟にこもり滝の落下を前にして修行したことに起因し、寺庵にまで発展したものである。
またその昔悪星があって、人々に災禍をなしていたので、弘法大師が法力でこの悪星を地上に引き下ろしてこの窟に封じ込めたところ、
悪星が石と化したので、この石をまつったという伝承がある。」
付近の滝:
裏見の滝下の滝
写真データ:(991114-1 No17)
1999.11.14
ミノルタα507si
シグマAF17〜35mmF2.8-4EX
f=オート
s=3秒
CPL
三脚・レリーズ使用
フジクロームベルビア
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