上臈の滝の写真
上臈の滝


段瀑(2段)、落差約12m、徳島県名西郡神山町笠置

鮎喰川の支流、大地谷川にそそぎ込む笠置谷にある滝。 上臈の滝とかいて「じょうろうのたき」と読む。
2段に分かれて落ちる滝で、上段約8m、下段4m。 水量は普通で両段ともに小さいながら滝壺がある。
上段部分は車道から見ると真っ直ぐに滑り落ち、目を引く。

この滝名の由来は、現地にある案内板に以下のように記述されている。
「上臈ヶ瀧由来
伝説に依ると、今から800年余の昔、阿波淡路の守護佐々木経高が、鳥坂城(石井町鳥坂)に居城を構えていた。承久の乱が起き、経高は上洛、その子高兼が守護代として護っていたが、小笠原勢に攻められ落城し高兼は僅かな家来を率いてこの地に落ち延び、隠れたと言われている。
やがて、追っ手の知るところとなり、防戦するも矢も尽きて、ついに伴い来た貴婦人は、この瀧に身を投げて死んだところから「上臈の瀧」と呼ばれるようになったと言う。
一方高兼等は、一の坂にて弓を折り、高兼は自刃し、従者は武士を捨てて土着したと言われている。」
またこの滝は女郎滝と呼ばれることもある。その由来は滝の渕に女郎ぐもが住んでいたという言い伝えからである。


別角度からの写真:
道路から見た上段部分(デジカメ撮影)

写真データ:(981122-2 No22)
1998.11.22 ミノルタα507si AFズーム28〜105mmF3.5-4.5 f=オート s=10秒 CPL 三脚・レリーズ使用 フジクロームベルビア


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