牛鬼淵
斜瀑、落差約7m、徳島県勝浦郡上勝町梅の木
勝浦川の支流、梅木谷に懸かる滝。
一条の太い流れを滝壺に落とす、迫力ある滝である。
水量はやや多めで、滝壺が牛鬼淵となっている。
淵は円形ではなく、押しつぶされた釜状である。大きくはないが深そうな淵である。
淵の端の1箇所から水が流れ出ているが、その部分も風流で美しい。
なお牛鬼淵の手前は、大きな岩が滝壺を隠すように立っている。
滝の全景を見るにはこの岩の上に登らなければならない。
牛鬼淵には以下のような伝説が伝えられている。
「昔、梅の木に牛鬼という大きな怪物が住んでいました。時々出て来て、村人を驚かしたり、作物を荒らしたりするので村の人々は相談して退治することになりました。
ある日、牛鬼が出たので村人は手に手に鎌や棒を持ち牛鬼を追いまわしました。牛鬼は谷へ逃げ込み、上流へのがれていきます。村人がそれを追っていくうち、牛鬼の姿が急に見えなくなりました。
ところが牛鬼が姿を消したところへ行ってみると大きな淵が出来ているのに村人たちはびっくりしてしまいました。今まで淵なんかなかった所です。村人は牛鬼が淵を造ったのだと信じその淵を牛鬼淵と呼ぶようになりました。」(上勝町誌、昭和54年12月31日発行)
付近の滝:
牛鬼淵下の滝
写真データ:(011223-1 No21)
2001.12.26
ミノルタα7
ミノルタAFズーム24〜105mmF3.5-4.5(D)
f=9.5
s=1.5秒
+0.5EV
CPL
三脚・レリーズ使用
フジクロームベルビア
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