湖南の滝の写真
湖南の滝（仮称）

斜瀑、落差約５０ｍ、徳島県勝浦郡上勝町福原

勝浦川の正木ダム湖（美愁湖）に注ぎ込む谷に懸かる滝。
落差５０〜６０ｍあろうかという大滝ではあるが、残念ながら水量は少なめで平素はほとんど枯れている。また滝壺はない。

円柱を横に寝かせたような滑らかな一枚岩の巨大岩壁の上を、水が真っ直ぐに伝い降りている。その水は途中から岩壁を離れて直瀑状に落ち、これまた滑らかな岩床を叩き付けて終わる。

しかしまた何というスケールの大きな滝であろう。滑らかな岩壁を伝い降りるその姿は優美であるが、スケールが大きいため迫力も備えている。水が岩壁を離れて落ち始める地点に、凸レンズ状の滑らかな出っ張りがあり、水がそこを通過する際は回り込むような微妙なラインを描いているのが特徴的である。

惜しむらくは水量であろう。平素、もっと水があれば素晴らしい滝になったであろうに残念である。

なおこの滝の下もナメ滝状となっており落差は１５ｍほどあろうか。上半分は緩やか、下半分は角度を急にして水が滑らかな岩の上を流れ、湖面へと注いでいる。

写真データ：(060423-1 No12)
2006.4.23 ミノルタα7 シグマAF17〜35mmF2.8-4EX f=22 s=0.7秒 -0.5EV CPL 三脚・レリーズ使用 フジクロームベルビア100

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