嘉一郎滝の写真
嘉一郎滝


直瀑、落差約10m、徳島県美馬郡半田町長瀬

吉野川の支流、半田川に注ぎ込む王子谷に懸かる滝。
水量はやや少なく滝壺もない。

滝は県道のすぐそばに落ちているのだが、滝の両側近くまで木々が生えているため、 夏季は葉っぱで見えづらい。 加えて水量が少ないため滝の流れも目立たず、より一層目立たなくなっている。
ただ滝自体は以外と落差もあり、端正である。

滝名は、この滝でなくなった嘉一郎という人の名に由来する。 半田町誌には以下のような話が載っている。

「ある晩、嘉一郎という人が里の用事を済ませて帰る途中ここにさしかかると、前から狸が武士に化けて、 「嘉一郎御免、嘉一郎御免」と次から次へと来るので、よけておるうちについ足を滑らせてこの崖を落ちて死んだ。それからいつとはなしに里人はこの崖を嘉一郎滝と呼ぶようになった。」

※追記:
2003年11月に再訪したところ、以前に滝が懸かっていた水路が道路改修により移動されていた。 それにより滝の位置も南に10mほどずれてしまった。 落差は12mほどになったが、滝口は土管となり、なんとも風情が無くなってしまった。
上の写真は以前の滝の写真である。 新しい滝の写真はこちら(2003年11月30日)を参照されたい。

写真データ:(010916-1 No34)
2001.9.16 ミノルタα7 ミノルタAFズーム24〜105mmF3.5-4.5(D) f=9.5 s=3秒 +1.0EV CPL 三脚・レリーズ使用 フジクロームベルビア


<徳島の滝一覧に戻る>