命滝の写真
命滝


斜瀑、落差約30m、徳島県美馬郡半田町小井野

半田川の支流、東谷川に注ぎ込む小井野谷の、そのまた支流に懸かる滝。
ゴツゴツした岩肌の岩壁を落ちる滝で、水量は少なく滝壺は瓦礫で埋まっている。

ほぼ垂直に近い岩壁の上をしずしずと流れ落ちる滝である。滝は上部1/3のところで段状となっており、その意味では2段の段瀑とも言えるだろう。
滝の落ちる岩壁は岩々が荒々しく凹凸し、そのため流れも幾つかに別れている。 元々少ない水量がさらに別れて落ちるため、水の迫力は全くなく落差の割には寂しい感じがする。

しかしこの水量の少なさが冬季には威力を発揮する。標高はさほど高い場所ではないが、水量が少ないことと北向きに落ちることから見事な氷瀑となる。

滝の由来の名前は、「この滝の上から飛び下りたら命はないだろう」と言うことからと伝えられている。なお滝に向かって滝壺右側に白っぽい巨石があり、その根元には何か祀られていたかのような小さな空洞がある。


冬季の写真:
氷瀑時の姿


付近の滝:
命滝上の滝三味線滝

写真データ:(050508-1 No15)
2005.5.8 ミノルタα7 ミノルタAFズーム24〜105mmF3.5-4.5(D) f=16 s=3秒 -0.5EV CPL 三脚・レリーズ使用 フジクロームベルビア100


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