大佐古谷の滝(仮称)
段瀑(4段)、落差約28m、徳島県美馬郡穴吹町古宮
穴吹川の支流、大佐古谷にかかる滝。
4段の段瀑で落差は上から約7m、7m、2m、10mの計28mほど。
水量は普通であり、2,3,4段目には滝壺があった(1段目は未確認)。
非常に見事な4段の棚状段瀑である。
これほど美しい棚状の滝は、なかなか徳島ではお目にかかれない。
1〜3段めは滝壺付近が平らなテラス状になっており、各段をゆっくりと鑑賞できる。
左の写真は1〜3段目の写真である。
4段目は他の段とは異なった珍しい形状をしている。
まず流れは、円筒を半分に割ったようなえぐれた岩の上を3mほど滑り落ちたあと、
向きを変えて今度はスプーン状の滑らかな岩壁の上を滑り落ち、最後にくびれた岩肌を乗り越えて滝壺にそそぎ込んでいる。
水が長年かかって岩を削った造形の不思議さを感じることができるだろう。
美しい滝だが、私が聞いた限り地元の人々はその存在を知らなかった。
また滝へ行くまともな道がないのも残念である。
他の段の写真:
4段目
付近の滝:
大佐古谷の滝下の滝
写真データ:(000423-1 No25)
2000.4.23
ミノルタα507si
AFズーム28〜105mmF3.5-4.5
f=オート
s=3秒
CPL
三脚・レリーズ使用
フジクロームベルビア
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