What's New?
Contents
Links
BBS
Qiuck Reference

Pharoah Sanders Discography

Vol. 3 Original (オリジナル作品) 1980's

-----------------------

JOURNEY TO THE ONE Try!

CD/ LP 

ECD 22016/ (PSA-944), 再発:BSCP-30084

Recorded in 1980 (未記載)

©1994 EVIDENCE MUSIC INC., ©2003 Substance Records, Inc.

2003.9.26 Bound for Everywhere presents '' The Roots of Spirits'' Pharoah Sanders Collectionsの一枚として紙ジャケで再発されました。このところの急激なファラオ関連の再発ラッシュは、これまでのメディアのファラオに対する扱いからしても異様に感じます。しかしそれはこのタイミングにして当然の流れだったと言えるかもしれません。ファラオの音楽はいつもストレートに心に訴え、シンプルで格好良い。そんなサウンドは格好良いものに敏感な若者の耳にとまらない訳はありません。彼等には、コルトレーンの後継者がどうのとか、60年代の渾沌としたフリージャズも関係ありません。そんな偏見のない目で見たファラオはそれまで聴いたどんな音楽よりも新鮮なサウンドに聴こえたことでしょう。そして、いつのまにか多くの隠れファンが生まれ、それにレコード会社が気付いたということだと思います。販売戦略としての再発ラッシュかもしれません。いずれにせよ国内版が続々と再発されることを素直に喜びたいと思います。ライナーノーツも良い内容です。

いろんな音楽が見事に融合して、とっても気持ちのいい音に仕上がってます。また驚くことに、本作にはコピー譜(1, 2 曲目)が存在します(GREAT tenor SAX SOLOS)。みなさんもこれをゲットしてファラオの真似をしてはいかがでしょうか?なかなか真似できないのは、そのスピリチュアルで澄んだ音と、いとも簡単に出してしまうフリーキーなフラジオ音でしょう。1995年のBN東京でのライブでもやはり楽々とフラジオ音域を操っていました。2ではEddie Hendersonのソロがリリカルですごく良いのが光ってます。3ではYoko Ito Gatesという日本人と思われる琴奏者がフューチャーされていて良い感じのジャパニーズトラディショナルに仕上がっています。お正月音楽にいかがでしょうか(笑)。ジャケット裏には、この曲のタイトルとなっているKazukoさん(アルバムRejoiceに参加)の写 真も載っています。ついでに10曲目のBedria (ambient風の曲です) という曲のタイトルにもなっている Bedria Sanders(とりあえず親類なのでしょう)の写真も載っており、ジャケットも楽しめます。私の持っているLP版には写 真はありませんでしたので、写真を見たい方は御注意下さい。6曲目は人気のYou've Got To Have FreedomがコーラスとEddie Hendersonのfluegelforn入りで楽しめます。9曲目はいきなりフュージョンライクなイントロで驚かされますが、実はかなり格好良いクラブミュージックです。

1. Greetings to Idris (P. Sanders) (7:28)

2. Doktor Pitt (P. Sanders) (12:13)

3. Kazuko (Peace Child) (P.Sanders) (8:07)

4. After The Rain (J. Coltrane) (5:36)

5. Soledad (P. Sanders) (4:56)

6. You've Got To Have Freedom (P. Sanders) (6:48)

7. Yamenja (J. Hicks) (5:35)

8. Easy To Remember (L. Hartz, R. Rogers) (6:32)

9. Think About One (P. Sanders) (4:15)

10. Bedria (P. Sanders) (10:30)

PHAROAH SANDERS・Tenor Sax

John Hicks・Piano

Ray Drummond・Bass

Idris Muhammad・Drums

Eddie Henderson・fluegelforn

Carl Lockett・Guitar (#1, 7, 10)

Joe Bonner・Piano (#4)

Bedria Sanders・Harmonium , James Pomerantz・Sitar, Phili Ford・Tabla (#5)

Vickirandle, Ngoh Spencer, Donna (Dee Dee) Dickerson, Bobby McFerrin・vocals (#6)

Claudette Allen・Lead Vocal (#9)

トップに戻る

-----------------------

Rejoice Try!

CD 

ECD 22020-2, 再発BSCP-30085

Recorded in 1981(未記載)

©1992 EVIDENCE MUSIC INC.

2003.9.26 Bound for Everywhere presents '' The Roots of Spirits'' Pharoah Sanders Collectionsの一枚として紙ジャケで再発されました。これら一連の再発版は24ビットデジタルK2リマスタリング版となっていますが、ちょっと私の音響環境では通常のEvidence版との違いが分かりませんでした。違いの分かる方、教えて下さい。

収録曲が多彩 でかなり楽しめるアルバムです。1曲目ではElvin Jonesが参加しており、懐の深いドラミングにのって、Pharoah Sandersが朗々と吹いています。この曲にクレジットされているvoiceのB. Kazuko Ishidaはおそらく日本人でしょう。とても澄んだきれいな声で、ポエトリーリーディングをしています(英語)。日本人としてうれしく思います。2, 3曲目は単純な循環コード進行でとっても楽しいアフリカンナンバーHighlifeです。Pharoah Sandersは楽器にこだわらず歌声も披露しています。ここでの朗々としたプレイはSonny Rollinsと同じです。4曲目はAfricaにも収録されているナンバー。コーラス入り。5はサビが転調しまくるスタンダードナンバーです。BopをBopらしく吹くPharoahを聴くことができます。6, 7曲目のJohn Coltraneの曲ではElvin JonesではなくBilly Higginsがプレイしています。なんとこのMOMENTS NOTICEは歌詞付きで「John Coltrane 〜」と歌われます(笑)。最後の8, 9曲目は感動のバラードで、朴訥なメロディーをスピリチュアルに歌い上げます。まさに愛の音楽です。素晴らしい!の一言。

1. REJOICE (P. Sanders) (12:42)

2. HIGHLIFE (P. Sanders) (7:38)

3. NIGERIAN JUJU HIGHLIFE (unknown) (9:57)

4. ORIGIN (P. Sanders) (5:41)

5. WHEN LIGHTS ARE LOW (B . Carter) (6:24)

6. MOMENTS NOTICE (J. Coltrane) (5:16)

7. CENTARAL PARK WEST (J. Coltrane) (5:43)

8. NTJILO NTJILO/BIRD SONG (カナリア諸島の子守歌らしい)

9. FARAH (P. Sanders) (5:28)

Pharoah Sanders・Tenor Sax

Joe Bonner・Piano

John Hicks・Piano

Bobby Hutcherson・Vives

Art Davis・Bass

Billy Higgins・Drums

Elvin Jones・Drums

その他 多くのvocal、SteveTurre, Danny Mooreなども参加している。

トップに戻る

-----------------------

Shukuru featuring Leon Thomas Try!

CD 

ECD 22022, 再発BSCP-30086

Recorded in 1981

©1992 EVIDENCE MUSIC INC.

2003.9.26 Bound for Everywhere presents '' The Roots of Spirits'' Pharoah Sanders Collectionsの一枚として紙ジャケで再発されました。小川充氏によるライナーノーツは共感できる素直なファラオ感が述べられており好印象。これも国内版の楽しみです。

ファラオの妻Shukuru Sandersに敬意を表したアルバムタイトルとなっています。タイトル曲はとても厳かな雰囲気。ファラオの「BODY AND SOUL」は「Crescent With Love」での演奏が最高だと思いますが、本作収録の演奏ではWilliam HendersonがKurzweil 250(シンセクワイア)を奏で、厳かな雰囲気を醸し出しているため一味違った演奏になっています。また3曲目はとっても楽しいHIGHLIFE。これはみんなで聴いてみて下さい。7曲目はGeoge Adamsに捧げた曲でしょうか?この曲のメロディーは「GOING HOME (家路)」(Adamsのアルバム「NIGHTINGALE」収録) のメロディーです。ここでのファラオは非常にスピリチュアルに演奏しています。本アルバムは81年録音で、88年にはAdamsがこの曲を故・Dannie Richmond と Gil Evansに捧げています。そのAdamsも92年にあの世に旅立つってしまうのですから、なにか意味深な気がします。

1. SHUKURU (P. Sanders) (5:44)

2. BODY AND SOUL (J. Green, R. Sour, E. Heyman, Frank Eyton) (7:33)

3. MAS IN BROOKLYN (HIGHLIFE) (Francisco) (3:41)

4. SUN SONG (L. Thomas) (6:04)

5. TOO YOUNG TOO GO STEADY (Adamson, J. McHugh) (5:21)

6. JITU (P. Sanders) (5:43)

7. FOR BIG GEORGE (P. Sanders, L. Thomas) (7:59)

Pharoah Sanders・Tenor Sax, vocals on Shukuru and Mas In Brooklyn

Leon Thomas・Vocals on Sun Song and Mas In Brooklyn

William Henderson・Kurzweil 250

Ray Drummond・Bass

Idris Muhammad・Drums

トップに戻る

-----------------------

Heart Is A Melody Try!

CD/LP 

ECD 22063

Recorded on 1/23/1982 at Keystone Korner, S.A.

©1993 EVIDENCE MUSIC INC.

近年のファラオのライブアルバムには本作と次に挙げた「Live」、「spirits」がありますが、「Live」は未CD化であり入手困難、「spirits」は打楽器ユニット とのフリーインプロヴィゼイションなので 、通常のカルテットによるライブ演奏は本アルバムでしか聴くことができません。これを聴いて、皆さんも楽しいライブを共有してみましょう。1曲目からパワー全開の演奏です。これは実際のファラオのライブ(1995のBN東京)でも同様の手法で、「You've Got To Have Freedom」から熱く始まることが多いようです。本作の一曲目は人気曲「You've Got To Have Freedom」ではありませんが、同等もしくはそれ以上に熱くフリーキーな演奏が聴けます。3曲目はみんなでHighlifeを歌ってお祭り騒ぎです。楽しさがびんびん伝わってきます。6曲目は超高速ナンバーでもう何がなんだかわかりませんが、ファラオとWilliam Hendersonがシーツオブサウンドのごとく音をつなぎ、スリリングで楽しい演奏になってます。 お奨めの1枚。

1. OLE (J. Coltrane) (22:13)

2. ON A MISTY NIGHT (T. Dameron) (7:00)

3. HEART IS A MELODY OF TIME (Hiroko's Song) (P. Sanders - W. S. Fischer) (7:32)

4. GOIN' TO AFRICA (Highlife) (P. Sanders) (3:49)

*5. NAIMA (J. Coltrane) (7:28)

*6. RISE 'N' SHINE (V. Youmans, B.G. DeSylva, S. Ballantine) (15:07)

*bonus tracks

Pharoah Sanders・tenor sax

Idris Muhammad・drums

William Henderson・piano

John Heard・bass

#3 vocals: F. Braithwaite, J. Cook, D. McGriffe, A. Bey, C. Check, K. Wyn, J. Muir, and M. Hadar

#4 vocals: Pharoah Sanders & Audience, Bells:, Whistle: P. Arslanian

トップに戻る

-----------------------

Pharoah Sanders Live in San Francisco!

DVD 

Recorded on April 12 1981 at Great American Music Hall, San Francisco(#1, 2), on July1982(#3, 4)

©2007 EVIDENCE MUSIC INC.

ファラオ待望のライブ映像作品です!スピリチュアルジャズファンは必見!(ほんとはすべてのジャズファン必見!と言いたいところですが、誇大広告に思われるのもなんですし、とりあえず控えめに)。輸入版ですので、大手レコード店で探してみてください。

 収録曲を一見すると、全部で3曲しか入ってないし、フリーダムも入ってないし、でなんだか物足りないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません!1曲目のDoktor Pittがとにかくすばらしい演奏です。実はこの曲、下段に紹介しているLiveというアルバムのCD版に追加されたDoktor Pittの映像版なんです。CDを聴いてもその迫力は凄まじいものがありましたが、映像があるとその迫力は何倍にもなりますね。私はテレビに釘付けでした。その演奏時間は22minと長尺ですが、このライブでは最初から最後まで異常なまでのテンションでひた走ります。ファラオのプレイはもちろんジョン・ヒックス他バンド全体がグルーブして、まさに奇跡のステージになっています。ファラオのライブでは1曲が30min超えるのはよくあることですが、これだけ最初から最後まで突っ走る演奏はなかなか見られません。是非見て欲しい映像です。

 2曲目のブルースはご機嫌なファラオが見れる貴重な映像。ジョン・ヒックスのプレイ中に踊っているファラオが見られます。今もライブではよく踊っていますので、来日公演で見られた方も大勢いらっしゃると思います。それがいかにもお茶目なお爺さんの踊りという感じで愛嬌がある動きなんですが、実は20年以上前からのスタイルということがこの映像で判明しました。逆に言えば、40歳そこそこにしてその年寄りくさい動きが似合っていたということ。その貫禄たるや恐るべし。肝心のプレイも、もちろんご機嫌でファラオの歌も聴くことが出来ます。

 3曲目はロケーションが面白い。使われていないトンネルでその残響を生かしながらハーモニウム奏者とAmbient風なプレイをしています。トンネル内をサックスを吹きながら歩いてくるファラオのシルエットが音楽が合わさって良い映像作品になっています。

1. Doktor Pitt (P. Sanders) (22min)

2. Blues For Santa Cruz (P. Sanders) (11min)

3. Kazuko (P. Sanders) (11min)

4. Pharoah Interview with Herb Wong

#1, 2

PHAROAH SANDERS - TENOR SAX

JOHN HICKS - PIANO

WALTER BOOKER - BASS

IDRIS - MUHAMMAD - DRUMS

#3

PHAROAH SANDERS - TENOR SAX

PAUL ARSLANIAN - HARMONIUM

トップに戻る

-----------------------

Live

LP, CD 

TR116, ECD 22223-2, #1&2 recorded at Maiden Voyage, Los Angeles from 4/16-19. 1981 #3&4 recorded at the Kuumbwa Jazz Center, Santa Cruz on 4/20, 1981. #5 recorded at the Great American Music Hall on 4/12, 1981. , ©1982 Theresa Records, ©2003 EVIDENCE MUSIC

遂にファラオの人気LPがCD化されました!しかもDoktor Pittがボーナストラックとして追加されているというなんとも嬉しい内容となっています。このDoktor Pittの演奏は「You've Got To Have Freedome」をも凌ぐ熱い演奏になっています。LPをすでに持っている人も必ずゲットしてほしいです。とにかく元気なファラオの演奏を全編通して聴くことができます。この圧倒的なエネルギーとグルーブをぜひあらゆる音楽ファンに聴いてほしい、そんなアルバムです。

以下、LP版のときのコメント

 人気曲の「You've Got To Have Freedom」はアルバム「Africa」よりも熱い演奏です。本作のファラオは本当にノリノリなのです。なんてったってメンバー紹介すらも「John Hicks on piano〜〜, John Hicks on piano〜〜」と歌ってしまう(叫んでる?)のですから。またここでのJohn Hicksの演奏も注目です。アルバム「Africa」でも聴くことができるJohn Hicksのパッションみなぎる演奏はすでにこの時から完成されていることがわかります。さらに本作はライブ版なので変化に富んだ曲を聴くことができます。2ではリラックスしたバラード演奏、3ではオーソドックススタイルで演奏されるブルース(歌も披露します)、ファラオらしいオリジナル4など、どれも素直に楽しめる素晴らしい演奏です。

1(A1). You've Got To Have Freedom (P. sanders) (14:05)

2(A2). Easy To Remember (L. Hart, R. Rogers) (6:38)

3(B1). Blues For Santa Cruz (P. Sanders) (8:41)

4(B2). Pharomba (P. Sanders) (13:12)

5(only CD). Doktor Pitt (P. Sanders) (21:33)

Pharoah Sanders, tenor sax

John Hicks, piano

Walter booker, bass

Idris Muhammad, drums

トップに戻る

-----------------------

AFRICA

CD 

ALCR-214, PCCY-30081(DSD Mastering)

Recorded on 3/11/1987 at Holland

©1988 TIMELESS RECORDS, INC.

2006.7 追記)

2006.4.19にDSD Mastering版で再発されました。音の違いは、よくわかりませんでしたが、確実に違いはあるのでしょうから、これから聴かれる方には朗報ですね。

 注)このCDはマスタリング時のデジタルアーカイビングにDSDフォーマットを採用しています。そのためDSDコンバート以前のアナログプロセスを効果的にまとめることが可能となり、プレーヤーの息使いまでも聞こえるような再現性を、余すところなく収録しています。 ・・・帯に付記された説明書きより。

私が初めて買ったPharoah Sandersのアルバムです。当時高校でクラリネットを演奏していた私は1曲目の冒頭のフリーキーな音が何の楽器のものなのかわかりませんでした。どうも音のつながりから同じテナーサックスの音らしいとわかり、衝撃を受けたものです。それまでの私は漠然と「きれいな音」で奏でる「きれいな曲」を良い音楽だと思っていたのですが、このアルバムを聴いて音楽観が変わってしまったのです。まだ聴いていない人は今すぐ聴いてみましょう!多少なりとも音楽観が変化すること必至です。4曲目の「Speak Low」では、とても生き生きとした演奏が聴けます。「Speak Low」は幾多のミュージシャンが演奏していますが、私の中では本アルバムの演奏がベストだと思っています。8曲目はフリーインプロビゼーションナンバーです。非常にテンションの高い演奏が繰り広げられます。この演奏はフリー系の演奏といっても、ファラオ前期のアルバムに特有な宗教色は感じられません。

1. You've Got To Have Freedom (Sanders) (10:03)

2. Naima (Coltrane) (5:27)

3. Origin (Sanders) (6:50)

4. Speak Low (Nash, Weil) (8:10)

5. After the Morning (Sanders) (6:32)

6. Africa (Sanders) (8:22)

7. Heart to Heart (Sanders) (7:21)

8. Duo (Sanders) (4:34)

Pharoah Sanders・tenor sax

John Hicks・piano

Curtis Lundy・bass

Idris Muhammed・drums

トップに戻る

-----------------------

blues for Coltrane/a tribute to John Coltrane

CD 

25P2-2310

Recorded on 7/9/1987

©1988 MCA Records Inc.

本CDは現在では非常に入手困難な状態になっています。コルトレーンゆかりのミュージシャンだけで真っ向からコルトレーンのトリビュートをしている好企画盤ですので、是非見つけて聴いてみて欲しい1枚です。レコーディングはコルトレーン没後20周年となる17nス精神的な高まり込みが感じる演奏になっています。す。デビッド・マレイの参加が非常に微妙なとこ賛否がわかれると思われます。個人的には、で、この時期のファラオは非常に充実していただけにはファラオがプレイした方が良かったと思いまとはいっても、7ではマレイとファラオとのバトルが聴けるので、これもまた良しとしましょう。ファラオの演奏では3が持ち味を出していて素晴らしい演奏となっています。得意の2はマッコイの出方をうかがっていてる様子で、持ち味を出し切れなかった感じがあります。1のブルースはファラオらしい陽気なブルースにはせず、モダンなプレイに徹していてトリビュート作ということを感じさせます。

1. Bluesin' For John C. (M. Tyner) (5:52)

2. Naima (J. Coltrane) (6:02)

3. The Promise (J. Coltrane) (8:18)

4. Lazy Bird (J. Coltrane) (4:18)

5. I Want To Talk About You (B. Ecksteine) (9:15)

6. Last Of The Hipmen (D. Murray) (8:21)

7. Trane* (D. Murray) (10:14)

*Bonus track available on CD only.

McCoy Tyner, Piano

Pharoah Sanders, Tenor saxophone

David Murray, Tenor saxophone

Cecil McBee, Bass

Roy Haynes, Drums

トップに戻る

-----------------------

Oh Lord, let me do no wrong Try!

CD 

AK 40952

Recorded on 7/13/1987 at NYC

©1989 CBS Records Inc.

ファラオのアルバムのなかでも最も聴きやすいアルバムの中の1つです。かなりポップな感じがする1曲目。レゲエのリズムにのってLEON THOMASのヨーデル唱法とファラオの咆哮が絡み合い、熱く盛り上がっていきます。すがすがしい気分にさせてくれる曲。2, 3, 5曲目ではワンホーンカルテット(クィンテット)の演奏を存分に楽しめます。Coltraneの演奏をよりスピリチュアルな完成形まで昇華させた2, 美しく情感たっぷりに歌い上げる3、ファラオのストレートジャズが聴ける5はどれもreal jazzファンにお勧めです。これらはColtraneが目指していた音楽の一端であることは間違いないでしょう。4, 6曲目はこてこてのブルースです(それぞれslow、fast shuffle)。LEON THOMASが歌い、ファラオのテナーが絡みます。ファラオのブルースプレイは伝統的で朴訥なものです。R&Bフィーリング全開!!!

1. OH LORD, LET ME DO NO WRONG (5:35) (P. Sanders)

2. EQUINOX (9:25) (J. Coltrane)

3. POLKA DOTS AND MOONBEAMS (6:11) (J. Burke, J. V. Heusen)

4. IF IT WASN'T FOR A WOMAN (4:39) (L. Thomas)

5. CLEAR OUT OF THIS WORLD (13:45) (A. Dupin)

6. NEXT TIME YOU SEE ME (3:35)

PHAROAH SANDERS, Tenor saxophone;

DONALD SMITH, Electric Piano;

WILLIAM S. HENDERSON III, Acoustic Piano;

TARIK SHAH, Bass;

GREG BANOY, Drums;

LEON THOMAS, Vocals.

トップに戻る

-----------------------

A PRAYER BEFORE DAWN Try!

CD 

ECD 22047-2

Recorded in September 1987 at S.F.

©1993 EVIDENCE MUSIC INC.

ファラオのバラード集の第1弾(録音年月日順)。ファラオの愛奏曲が奏でられます。このアルバムでは、ファラオの瞑想的な「IN YOUR OWN SWEET WAY」やストリングス入りのロマンチックな「CHRISTMAS SONG」を聴くことができます。アルバムの最後に入っていることからもわかりますが、この「CHRISTMAS SONG」はいかにもエンディングという感じですから、彼女との楽しい雰囲気にはThe Manhattan Transferの「The Christmas Album」をお奨めします(笑)。このアルバムには、他のアルバムで聴くことができない曲がたくさん入っているので、「買い」の1枚です。

1. THE LIGHT AT THE EDGH OF THE WORLD (P. Piccioni) (5:08)

2. DEDICATION TO JAMES W. CLARK (P.Sanders) (5:15)

3. SOFTLY FOR SHYLA (W. Henderson) (5:21)

4. THE GREATEST LOVE OF ALL (Masser-Creed) (8:23)

5. MIDNIGHT AT YOSHI'S (P. Sanders) (5:57)

6. LIVING SPACE (J. Coltrane) (4:32)

7. AFTER THE RAIN (J. Coltrane) (6:34)

8. IN YOUR OWN SWEET WAY (D. Brubeck) (7:08)

9. CHRISTMAS SONG (Torme-Wells) (7:25)

PHAROAH SANDERS・TENOR SAXOPHONE

WILLIAM HENDERSON・PIANO AND KURZWEIL SYNTHESIZER

JOHN HICKS・PIANO (7)

BRIAN MCLAUGHLIN・TABLA (5)

LYNN TUSSIG・SAROD AND CHANDRASARANG (5)

ALVING QUEEN・DRUMS (5)

トップに戻る

-----------------------

MOON CHILD Try!

CD 

SJP 326

Recorded on 10/12 &10/13, 1989

©1990 TIMELESS RECORDS

タイトル曲ではファラオの歌声が聴けます。ふんわりとした感じでとっても気持ちの良い曲です。このアルバムは全体的に浮遊感があって気楽に楽しめるので好きなアルバムです。とくにreal jazzファンの方に聴いて欲しいのはColtraneの演奏で有名な「THE NIGHT HAS THOUSAND EYES」です。ファラオの水々しい音色と楽しい楽曲が合わさって、とっても気持ちいい仕上がりとなっています。5曲目の「SOON」はColtraneの「Everytime We Say Goodbye」を思い起こさせるロマンチックな雰囲気です。 ラストの「MONIEBAH」は単純なビートがずっと続くのですが、とってもブルージーでまたリラックスした演奏なので大好きな曲です。このレコーディングが非常に楽しいセッションであったことが伝わってきます。

1. MOONN CHILD (P. Sanders) (8:07)

2. MOON RAYS (H. Silver) (6:10)

3. THE NIGHT HAS THOUSAND EYES (B. Bermien/J. Brainin) (12:17)

4. ALL OR NOTHING AT ALL (J. Lawrence/A. Altman) (9:23)

5. SOON (G. Gershwin) (5:29)

6. MONIEBAH (A. Ibrahim or D. Brand) (10:43)

PHAROAH SANDERS SOPRANO/TENOR SAXOPHONE

WILLIAM HENDERSON PIANO

STAFFORD JAMES BASS

EDDIE MOORE DRUMS

CHEIKH TIDIANE FALE PERCUSSION

トップに戻る

---------