荒野の声 NO.127


ビリー・グラハムとモルモン教

 今回のアメリカ大統領選挙について私は事前にフリッツ・スプリングマイヤーに聞いてみたところ、フリッツはロムニーだと断定していた。それは今年のビルダーバーグ会議で、次のアメリカ大統領としてロムニーが紹介されたからだと言う理由だった。ところが結果はご存知の通りだ。これは珍しい。ビルダーバーグ会議の意向が反映されなかったのか、それともその情報自体が“がせねた”だったのか。もし前者ならこれから何かが起こるかもしれない。
 今回、特に印象的だったのはビリー・グラハムがロムニーを応援するためにモルモン教をキリスト教に分類した発言をしたことである。これは世界のキリスト教会に激震をもたらした。日本のキリスト教会などあわてふためいて右往左往している。これはビリー・グラハムの誤算か、イルミナテイの強い意向によったのかもしれない。長いこと私のことを信じなかった、ある婦人は「小石先生は正しかった」と言っているという。私は12年前の「人類の歴史は2026年に終わる」の中でビリー・グラハムはフリーメーソンだと書いている。
「モルモン教」についてはインターネットのWikipediaなどで調べられればおよその外観は判るだろう。ここに私の知ることを書いておこう。これについてはフリッツ・スプリングマイヤーの「エホバの証人」に関する詳しい研究の中にあり、20年ほど前に私が翻訳したがどこに行ったか今は判らない。あまり愉快な話ではないのでほったらかしにしていた。
「モルモン教」は「エホバの証人」とともにアメリカで生まれた異端である。共にニューヨーク州の非常に近い場所の○○○人でフリーメーソンの家族から生まれた。初代監督のジョセフ・スミスJr.が森の中でモロナイという天使に示されて掘り出した黄金の書簡に基づいている。この書簡は古代へブル語で書かれていたが同時に発見されためがねによって英語に翻訳された。このことについては数名の証人が宣誓書を書いているが、そのほとんどが後にそれを取り消している。またこの書簡はその後モロナイによって天に回収されたという。初期には一夫多妻によって激しい迫害を受けてジョセフ・スミスは殺されたがその後に出たブリガム・ヤングによってさらに発展した。その後、一夫多妻は否定されたがモルモン教には性的なうわさが付きまとう。例えば青年が信仰を持った時、男は宣教師となり外国へ行かなければならない。女は“天国の結婚”の儀式を受ける。これは神殿の中にしつらえられたベッドの上で祭司たちによって輪姦されることを意味するらしい。宣教師となった青年たちが信徒の女性と問題を起こすことはざらでそのために日本では最近はあまり見かけなくなったのではないかと思う。
 モルモン教の神はキリスト教の神とは全く違う。人間が死後神になるのだ。その意味では日本人の仏教と似ているかもしれない。その意味で彼らのイエス・キリストは神である。ジョセフ・スミスは自分をイエス・キリストの“子孫”と考えていたらしい。例のマグダラのマリヤと結婚したと言う話である。それでChurch of Jesus Christ of Latter-day Saints; LDS.(末日聖徒イエス・キリスト教会)と名付けたようだ。
 先年、シスコさんとオレゴン州の+神殿の中を見学させて欲しいと頼んだが断られた。非常に美しく立派な建物だった。しかし、どこか無気味だった。昔のシスコなら一発でOKだっただろう。むしろ命令したかもしれない。神殿を中心に信徒の町が出来上がっていた。アメリカでは非常に力があり、日本の創価学会のような存在である。
 ビリー・グラハムのこの変節は、世界のキリスト教会に非常な衝撃をもって受け入れられたが、これは同性愛に関する側面だけだとする受け取り方が一般的である。今でもビリー・グラハムを信じたいクリスチャンの自己欺瞞である。
 ビリー・グラハムに関して私はその裏側、素顔を知っている。サタン礼拝に出席しているところや売春婦と共に消えていくのを見られたりしている。シスコは「私はビリー・グラハムと寝たわよ」と言って私を驚かした。イルミナテイの女性の任務には体の提供も含まれている。カーネル・サンダースが彼女のオーナーで「彼は私を売ってずいぶん儲けたわよ」ということになる。ちなみにシスコはマリリン・モンローの後継者候補の一人だった。
 イルミナテイの陰謀に気づいて反対し、後に殺されたイルミナテイの13血流の一つコリンズ家のジョン・トッドはビリー・グラハムに「このようなグループから早く離脱したら」と警告した時、「もう、私は彼らの捕虜なのだ」と言ったというが、今はむしろ積極的な確信犯であるように見える。これらの情報は「Witchcraft and the Illuminati 」という小冊子にある。
 ビリー・グラハムは最初の大衆伝道をニューヨークのタイムズスクエアで行った。この時の新聞王マードックは「奴をpuff up(おだて上げる)しろ」と全メデアに号令した。ニューヨークタイムズ紙など有名な一般紙がキリスト教の伝道会をとりあげてほめあげたので、たちまちビリー・グラハムはアメリカのアイドルになった。以来、ビリー・グラハムは十二使徒並みの尊敬を受けることになる。 実際、彼の説教は簡潔で正しく魅力的だった。それは長く続いたので誰も彼がフリーメーソンだとか、スキャンダルなどありえないと思っている。彼は「天国を見たいなら私の家にいらっしゃい」とも言っている。しかし、そんな美しい人間などいるわけがない。
義人はいない、ひとりもいない。ローマ3:10
 ビリー・グラハムは歴史上最高の偽り者である。フリッツは多重人格と言っている。しかし彼を通してクリスチャンになった人も多いことは確かである。もっとも彼の伝道会で救われた新人をせっせと、さびれたエキュメニカル教会(プロテスタントカトリックの融合を求める動き。他宗教でも救われるとする)に送り込んだのだが。
 ちなみにビリー・グラハムの伝道会のカウンセラー名簿は熱心な信徒として、今後始まる迫害のターゲットになっているという。いわゆるレッドである。即、死刑を意味する。今後、モルモン教は偽りか真実かのクリスチャンを識別するリトマス試験紙になるかもしれない。結構なことだ。

管 直人氏の本を読んで

 管 直人氏の「東電福島原発事故総理大臣として考えたこと」(幻冬社刊)を読んだ。一言で言えば全国民必読の書であると思う。もしこの時日本の総理大臣が菅氏で無かったら・・・・・・我々は存続していただろうか。日本は存続していただろうか。後世の研究者は彼を、「はからずも日本に与えられた救世主」だったと評価するのではないだろうか。内容を読めばこれはほめすぎではないと思う。
 たまたま少し原子力の知識のあった人物が、この時、たまたま総理大臣だったためと、不思議な幸運が重なったために日本は崩壊を免れたのだ。人類が経験したことのない未曾有の事故に対処するという困難な仕事をこの人物は七転八倒しながらやったのである。しかし、その後、脱原発を唱えたためにたちまち経済界とマスコミに疎まれ、低い評価と辱めを受けることになった。
 日本は本当にあのジョン・タイターの描いた地図のようになる可能性があったのだ。菅氏と、このために死を賭して戦った多くの人々を称えたい。10年以上前から、日本を分割し人の住めない地にする計画があったのだ。その巨大な陰謀に無邪気に立ち向かった人々である。これは奴らの想定外だったのだろう。
 それにしても、日本の政治家への評価はどうしてこんなに悪いのだろうか。自民の時は自民の政治家を、民主の時は民主の政治家をとことん悪く言う。それでいて代わりのものがいないのだ。世界では一定の地位にいる人間にはもう少し礼儀と遠慮がある。確かに政治家は人間であるから、そんなに期待できるものはいない。しかし、それなら、そういうお前はどうなのだ?何が出来るのだ? 何をしたのだ?
野田氏にしてもうそつきだのペテン師だのと批判がかまびすしい。しかし、彼は彼なりに一生懸命やっているのだ。具体的な解決策がないなら黙っているべきだ。「シオンの長老の議定書」には「政治というものは高度に専門的な仕事だから異邦人には任せられない」と書かれていた様に記憶している。
 それにしてもアメリカに逆らうか、日本の独自の路線を始めようとするだけで消されてしまう指導者のなんと多いことか。有能な政治家はことごとく死んでしまった。TPPも反対したら消されてしまうのだろう。日本の政治家は危険な職業である。