荒野の声 NO.124


これから起こること-T

 中国や韓国との軋轢に気を取られている内にNWOのスケジュールは着々と進行している。世界ではヨーロッパの信用不安、中東の混乱が演出され“たがのゆるんだ国家”要するに国家解体が実現しつつある。今後、インド、アジアと進むだろう。我々は“国家とは頼りにならないものだ”という観念に導かれている。前回書いたようにアメリカはとっくの遠に解体されている、と言うより、現時点ではアメリカそのものがNWOのモデルなのだ。一握りの富裕層と99%の貧困層。貧困層はフードスタンプ、食料切符によって糊口をしのぐ。その切符には必ず666の数字が記されている。これから何が起こるのか、もう一度確認しておこう。これから次のことが起こる。
  1. ゴクマゴク(ロシア連合軍)の戦乱
  2. その結果としてのアメリカ、ロシアの疲弊
  3. イスラエル約束の地獲得
  4. アンチ・クライストの戴冠
  5. パックスサターナ(サタンによる見せかけの平和)
  6. ハルマゲドン
  7. キリストの再臨
 ゴグマゴグの戦乱は聖書のエゼキエル書に詳しく載っているのだが、不思議なことに世界の聖書学者や聖職者はほとんど口にしない。先年、アメリカのブッシュ二世がイスラエルで“マゴグ”の尊称?を受けたことがあるが、これなど茶番もいいところだ。マゴグは中東侵略をするからイラクを潰したブッシュをそう呼んだのだろう。
 ゴクマゴクは私の本に詳しく書いてあるが、これはロシアを中心とする連合軍がイスラエルを初めとする中東を侵略席巻する話である。聖書によればロシアの他、東欧諸国、ペルシャ(イラン)、プテ(リビア)、エチオピアが連合軍を形成する。これは現在の上海協力機構とほぼ一致するがこの作戦に中国が入るかどうか判らない。聖書には中国は出てこないのだ。しかし、前後関係から見て中国は参加しない可能性がある。それと言うのもいわゆるハルマゲドンの時、東から2億の軍隊が送られてくる。これが中国である可能性が高いからである。中国は、今回は高みの見物をしているのだろう。
 イランの核開発に危機を感じているイスラエルはアメリカをけしかけてイランへの攻撃を開始するだろう。これはかなり大規模で場合によっては核兵器が使われるかもしれない。それはイランと軍事協定を結んでいるロシアが無視できない規模だろう。当然ロシアは何度もアメリカとイスラエルに警告を発するだろうが両国は無視する。ついにロシアの忍耐も限界に達する。ベトナム戦争以来アメリカ軍の傍若無人の振る舞いに耐えてきたロシアの堪忍袋の緒は切れる。ジョン・コールマン氏によればロシア軍の高官たちはとっくに忍耐の限界を表明している。
 ロシアはアメリカとイスラエルに宣戦布告をする。直ちにアメリカのミサイル網は最高レベルの警戒態勢に入るか実際に発射される。この時、ヘンリー・グルーバーという神の人が見た幻によればアメリカの沿岸地帯の海底にいたロシアの潜水艦からの中距離ミサイルがアメリカの諸都市に雨のように降り注ぐ。不思議なことに神の人ヘンリー・グルーバー師とイギリス情報部MI6の元将校ジョン・コールマン氏の発するこの諸都市の名前がほとんど一致するのだ。シアトル、サンフランシスコ、ロスアンジェルス、サンディアゴ、ニューオルリーンズ、ワシントン、ニューヨーク、シカゴなどである。アメリカはその都市の大半を失い、人口の半分近くを失うことになる。これについてはシスコ・ホイーラーや他の文書にも同様のことが書かれている。アメリカのFEMAはこの核戦争の時に行動するために創設された。さらにアメリカの至る所に数百万、数千万の棺おけが用意されていると言うから驚くのだ。
 この時、日本はどうなるのだろうか。三沢、横須賀、厚木、横田、岩国、沖縄などの米軍基地がそのまま無事に過ごせるとは思えない。ロシア、または中国の核ミサイルの標的になる可能性は十分にあるだろう。
 しかし、これはこの作戦の中心ではない。実はエゼキエル書からはこの作戦を読み取ることは難しいのだがヘンリー・グルーバー師の説明によれば、
「主なる神はこう言われる、その日に、あなたの心に思いが起り、悪い計りごとを企てて、言う、『わたしは無防備の村々の地に上り、穏やかにして安らかに住む民、すべて石がきもなく、貫の木も門もない地に住む者どもを攻めよう』と。」8:10〜11
と言う箇所がもう一つの作戦が書かれているのだという。この人は陰謀論などには全く無関係の無垢の聖職者である。「石がきもなく、貫の木も門もない地」とはアメリカを指す実に適切な言葉ではないか。
 しかし、作戦の中心は中東に侵攻したロシア連合軍である。彼らは「暴風のように進み、雲のように地をおおう」。中東はロシア連合軍によって埋め尽くされる。この地域の国境は元々適当に決められていたのだが今や全く無くなってしまう。この時、サウジアラビア、ヨルダンなどの支配者たちやアラブのお金持ちたちはどこか安全なところに逃げているらしい。
「エドム、モアブ、アンモンびとらのうちのおもな者は、彼の手から救われましょう。」ダニエル書11:41
 侵攻軍はアラブの金持ちの家々を襲い、略奪の限りを尽くす。
「シバ、デダン、タルシシの商人、およびそのもろもろの村々はあなたに言う、『あなたは物を奪うために来たのか。物をかすめるために軍隊を集めたのか。あなたは金銀を持ち去り、家畜と貨財とを取りあげ、大いに物を奪おうとするのか』と。」エゼキエル38:13
 ここはヨーロッパのこととも、アメリカのこととも受け取れるのだが全般にとにかく略奪が激しいのだろう。かくして一旦中東全域を占領したロシア連合軍は、何か些細なことから同士討ちを始める。
「主なる神は言われる、わたしはゴグに対し、すべての恐れを呼びよせる。すべての人のつるぎは、その兄弟に向けられる。」38:21
 恐らく分捕り品の分配への不満などだろうが、元々烏合の衆である、至る所で互いに銃を撃ち合い、最後には誰が敵か味方かもわからなくなる
「人の子よ、ゴグに向かって預言して言え。主なる神はこう言われる、メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。わたしはあなたを引きもどし、あなたを押しやり、北の果から上らせ、イスラエルの山々に導き、あなたの左の手から弓を打ち落し、右の手から矢を落させる。あなたとあなたのすべての軍隊およびあなたと共にいる民たちは、イスラエルの山々に倒れる。わたしはあなたを、諸種の猛禽と野獣とに与えて食わせる。あなたは野の面に倒れる。わたしがこれを言ったからであると、主なる神は言われる。」39:1〜5
 かくしてロシア連合軍は壊滅し、無数の死体が中東の砂漠にるいるいと横たわることになる。この時、彼らの故郷ロシアとアメリカには核兵器の火が降り注いでいる。
「わたしはゴグと、海沿いの国々に安らかに住む者に対して火を送り、彼らにわたしが主であることを悟らせる。」39:6
 イスラエルはこの結末を処理する。
イスラエルの町々に住む者は出て来て、武器すなわち大盾、小盾、弓、矢、手やり、およびやりなどを燃やし、焼き、七年の間これを火に燃やす。彼らは野から木を取らず、森から木を切らず、武器で火を燃やし、自分をかすめた者をかすめ、自分の物を奪った者を奪うと、主なる神は言われる。39:9〜10
 この「出てきて」と言う言葉に注目してほしい。「帰ってきて」ではない。イスラエルは100%以上核シェルターが完備された国である。中には数千人を数ヶ月収容できるものもあるという。そこから彼らは「出てくる」のだろう。イスラエルはロシア連合軍の武器を7年間燃やす。彼らの主な武器である銃カラシニコフは大部分がプラスチックで出来ているという。イスラエルはしばらく燃料を必要としない。
 一方、大地を覆う死体処理には7ヶ月を要する。そのために特別な組織が作られる。死体処理委員会か環境省か。その処理の方法まで書かれている!
「その日、わたしはイスラエルのうちに、墓地をゴグに与える。これは旅びとの谷にあって海の東にある。これは旅びとを妨げる。そこにゴグとその民衆を埋めるからである。これをハモン・ゴグの谷と名づける。イスラエルの家はこれを埋めて、地を清めるために七か月を費す。国のすべての民はこれを埋め、これによって名を高める。これはわが栄えを現す日であると、主なる神は言われる。彼らは人々を選んで、絶えず国の中を行きめぐらせ、地のおもてに残っている者を埋めて、これを清めさせる。七か月の終りに彼らは尋ねる。国を行きめぐる者が行きめぐって、人の骨を見る時、死人を埋める者が、これをハモン・ゴグの谷に埋めるまで、そのかたわらに、標を建てて置く。(ハモナの町もそこにある。)こうして彼らはその国を清める。」39:11〜16
 ロシア連合軍の死体はイスラエルの谷を一つ埋めてしまう。そこはハモン・ゴグと呼ばれる谷である。こうして中東で唯一生き残ったイスラエルが覇者となる。
「国のすべての民はこれを埋め、これによって名を高める。これはわが栄えを現す日であると、主なる神は言われる。」39:13
 この時、イスラエルはアブラハムに約束された土地、ユーフラテスからエジプトの川までの約束の地エレーツ・イスラエルをはからずも獲得する。もう中東には国家とか統治に必要な組織とかは残っていないからである。イスラエルは争わずに棚ぼた式にその地を手に入れる。アラブの石油もすべてイスラエルのものになる。ちなみにこのエジプトの川とはナイル川ではない。シナイ半島の付け根にあるワジ(枯れ川)である。シナイ半島はアブラハムの昔からエジプトのものと決まっていたのだ。だから6日戦争のときスエズ運河までイスラエルが占領したのにあっさりと返還していたのだ。
 世界は大幅に変化する。うぬぼれのぼせた超大国アメリカは半分ぐらいの規模の小国となる。ロシアも同様。問題はヨーロッパがどれだけ被害を受けるかだが、私は早い段階で手を引きあまり被害は無いように思う。それと言うのもアンチ・クライストはヨーロッパから出ると思うからである。この点については次号に書く。
 恐らく中国もあまり深入りせず高みの見物をしているのではないだろうか。と言うのはこの後に起こるハルマゲドンに東から送られる2億の軍隊とは中国からだと思うからである。2億の軍隊を送ることが出来る経済力と兵力を蓄えるには、この戦争に参加していては出来ないと思われるからである。  恐らく、この戦争を人々はハルマゲドンだと思うだろうし、サタンはそう宣伝するだろう。しかし、私はこの戦争は第三次世界大戦ではあってもハルマゲドンではないと思う。ハルマゲドンは聖書の黙示録だけに出てくるのだが、それを何度も読み返していると、人間同士の戦いではなく再臨するキリストを迎え撃つサタンの作戦と思われてくるのだ。
 こうしてこの戦争を収束する過程で一人のヒーローが産み出されるだろう。それはイギリスのウイリアム王子かも知れないし、別の人かもしれない。ただし、その人物はもう生まれていることは確かだ。彼は「シオンの長老」によって養育され保護され推薦されて出てくる。