荒野の声 No.65


       資本主義の後に来るもの

 ニューズウイークの日本版10月28日号のコラム欄に次のような一節がある。
「マルクス理論の一部はそれほど悪いものとはないと認めざるをえない。」これはドイツのシュタインブリュック財務相が、「行き過ぎた資本主義は破壊力を持つ」と主張したマルクスと彼の理論がドイツでは再評価されつつあるとして言った言葉である。
 今、我々は資本主義の大幅な崩壊現象を見ている。私はこれが決定的なものか、それともリハーサルなのかは分からない。しかし、確かに、いつの日か資本主義は消滅するだろう。それに代わって登場するのは共産主義的な全体主義だろう。もし、今、これからの世界を予見しようとするなら、初期のロシア革命、中国の共産党による支配、北朝鮮の政治体系、カンボジアのポルポト政権を参考にすればあまり遠く外れていないことになろう。もちろん、もっと洗練されたスタイルはとるだろうが。
 共産主義はサタン的な政治体系である。これはリチャード・ウオンブランド師の「マルクスとサタン」を読めば一目瞭然である。(なお、この本はある人が翻訳ではなく自分の感想として3月ごろ徳間書店から出版するらしい)サタンはそんなに多様なプランを持っているわけではない。あるパターンの繰り返しによって、また、さまざまな実験を通して次第に完成度を高めて行くのだ。過去のあらゆる共産主義革命はそのための実験だったと考えられる。
 銀行、企業、農業などの生産体制は国有化されるだろう。すでに今回の金融崩壊で多くの国々の銀行が国有化されつつある。続いて生産会社の国有化が始まるだろう。自分の会社がなくなったらどうしようと心配するかもしれないが、人間社会の継続に必要な企業は無くなることはない。ただ、国有化され、あなたは国家の下僕として使われることになるのだ。遺憾ながら、そこに至るまでに相当の血が流されることとなろう。
  その前に、アメリカ革命が起こり、フランス革命徹底的なクリスチャン弾圧が起こるだろう。それは、フランス革命の、忠実なコピーで、何倍もの規模と残虐さで行われるだろう。たるみきったアメリカキリスト教会の洗浄のためにもそれは行われるだろう。すでに、アメリカの右翼ミリシアの武装蜂起が伝えられ、そのために一部の米軍が帰還し始めているとも言う。しかし、弾圧の主力は、恐らくロシア軍を中心とする共産主義諸国からの軍隊によるだろう。全国に建設されている強制収容所がさび付く前に、それは起こるだろう。
 その後に、世界は無理矢理に統一されることになる。そのためには限定的な核戦争が起こされるだろう。その核戦争は、その後の世界統治に支障のない範囲で、しかし、十分に世界の民衆を納得させる規模で行われなければならない。
預言者ダニエルによって言われた、荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。屋上にいる者は、家からものを取り出そうとして下におりるな。畑にいる者は、上着を取りにあとへもどるな。その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起るからである。もしその期間が縮められないなら、救われる者はひとりもないであろう。しかし、選民のためには、その期間が縮められるであろう。マタイ24:15〜22
 これはキリストの終末の予言だが、「荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つ」というのはサタンの一人子である、反キリストが再建されたエルサレムの神殿に立つと言われている。(別の説ではバチカン)この文章をそのまま読むと、反キリストが現れて帝位について後に「かつてなく今後もないような大きな患難」が起こるとある、しかし、私は敢えて、反キリストの誕生の為に大戦争が起こされるのではないかと思っている。そうでないと世界統一のような大事業は達成できないと思われるからだ。翻訳者の思想によって、これぐらいの誤差は出ると思うのだ。もちろん断定するわけではない。私は預言者ではないから。
 恐るべきは「もしその期間が縮められないなら、救われる者はひとりもないであろう」と言う言葉である。明らかに、短期間の戦争でないと世界に人類は残らないと読めるからである。


  世界中央銀行の設立

 同じニューズウイークの11月5日号に、エール大学経営大学院教授ジェフリー・ガーデンと言う人の「世界中央銀行を設立せよ」と言う論文が載っている。いわずと知れた内容で、今日のような金融恐慌を防ぐには、個々の国家の中央銀行では足らず、世界を統一する中央銀行があるべきだと言う趣旨である。いちいちごもっともで、結構な話だが、とうとう出てきたかという感がある。要するにアメリカの連邦準備制度理事会FRBの世界版である。
 我々は、日本の紙幣の中央に空白の部分があって、それは世界中の紙幣にもあることを知っている。(もっとも真ん中に置いたのは日本だけらしいが)これは世界統一が成されたときしばらくの間、世界紙幣が行き渡るまで一時的にスタンプを押して用いるためだと聞いている。しかし、世界通貨は電子マネーになるとも考えられるので本当に一時的なものなのかもしれない。世界中の人間の額と右手にマイクロチップまたは何らかの電子信号発信装置が挿入され、それによって全ての決済が行われると思われるので通貨は要らなくなるかもしれないからである。
 この世界銀行の筆頭株主は言わずと知れている。

 
フリッツ・スプリングマイヤー移送される

  フリッツ・スプリングマイヤーから、手紙が来た。内容は特に珍しいことは無く、私との友情を確認するものだった。面白いのは、半分ぐらいは日本語で書かれていたことで、かなり意味不明なのだが、彼の努力には感心した。彼はあと2〜3年で出てこられるようで、その後は絶対に日本に住みたいと言っている。私は彼の為に住居ととりあえずの仕事を用意している。なお、前回会ったときは人を連れていたので、来年でももう一度一人で会いに行こうと思っている。彼のひげもすっかり白くなった。
 この比較的のんきな手紙のすぐ後に、深刻な手紙が届いた。彼は刑務所を移された。彼は前の手紙で政府が、彼がチャペルで説教していることをいらだっていると書いていた。それが原因かもしれない。今度の刑務所がオレゴンのより悪い所でないことを祈るのみだ。
 フリッツの新住所:Fritz Springmeier #65941−065 Federal Correctional
 Institute Lompoc 3600 Guard Rd.Lompoc,CA934













 なお、シスコさんからもメールが来ている。それがどうもおかしいのだ。今までも何度か感じたのだが1カ月位ずれているのである。出したメールの返事が、ずっと遅れてくる。私はシスコさんの側の問題かと思っていたのだが、そうでないのかもしれない。彼女のようにイルミナティの高位に居た人物が生きているのさえ奇跡に近いのだから、メールも手紙もチェックされていて当然だろうとは思っていた。彼女も非常に気をつけていたが、最近少し気を緩めたようだった。なお、本は間もなく出版できると言うことだ。
 
 
    黒人大統領の登場とクーデター

 オバマが勝利した。彼を見ているとケネデイの再来と言う感じである。さわやかなスタイル、話し方まで似ている。彼はケネデイの選挙運動を真似、演説も真似ているという。また、ケネデイ家とも懇意だと言う。さらにブレジンスキーがバックについているという。アメリカのみならず、世界が期待しているのもケネデイに似ている、最後も似なければいいのだが。
  黒人に対するアメリカ市民の感情はずいぶん変わったと言われている。また、ハリウッド映画が黒人の大統領を何度も登場させていたので(これも意図的なものだとインターネットにある)前ほどは、違和感は無いかもしれない。しかし、一部の白人主義者たち、KKK(クークラックスクラン)などの黒人蔑視が無くなったわけではない。ちなみにKKKは数で言うと33になるので、創立者はフリーメーソンの33階級なのだろう。
 もっともシスコさんはこれらの登場人物は全てパペット(操り人形)なのだと言っていた。人形使いはブレジンスキー、興行主はさらに別にいる。
 なお、情報誌「みち」の藤原源太郎氏によれば、オバマ暗殺を機に、政府主導のクーデターによって、戒厳令が敷かれ、FEMAによる支配、すなわち独裁的全体主義国家への転換が行われる計画もあるという。これは驚くべき情報だが、このままのアメリカでは強制収容所の意味も当分なさそうだから、そういう強硬手段に打って出るかもしれない。
 そうなったらフリッツもシスコもいなくなるだろう。