荒野の声 No.62


      世界金融危機への招待

 「非ユダヤ人に害を与えるために、我々は経済恐慌を引き起こした。それがためにはただ、手の届く限りの金の全部を金融界から引っ込めるだけで十分であった。かくて巨額の金額が我々の手中に貯蔵されたが、一方では非ユダヤ人国家は資金が全く枯渇したので、結局やむを得ず、我々に国債の引き受けを請わざるを得ないようになり、これがため、非ユダヤ人国家はこの国債で多額の利子支払いの義務を背負い込むにいたった。これは彼らの国家経済のかなりの負担となって、ついには国家そのものまでが、大資本家に全く依存することになってしまった。手工業および中工業が“大工業に移る”に従い、健全なる国民の全てのみならず、ついには国家までもが膏血を吸い尽くされたのである。」(シオンの長老の議定書第20議定書)
 
 これは、1929年10月24日(木曜日)のニューヨーク、ウォール街の株式市場の大暴落(「暗黒の木曜日(ブラック・サースデイ)」)に端を発し、全資本主義諸国に波及した、いわゆる大恐慌に対するシオンの長老の議定書の記述である。あの大恐慌はこのような計画によって発生した。
 今、起こっている金融界の大パニックはその時の金額をはるかに上回るものである。しかし、何だか、今起こっていることと、そっくりではないか。

このような大事件が突然、偶然、予想もしないで起こるだろうか? あの狡猾な大銀行家たちがこんな不手際を犯すだろうか? 誰かが計画し、実行したのではないだろうか?

 10月1日付の日本経済新聞に、実に興味深い記事があった。それは2007年10月末からの世界主要市場の株価の下落率である。世界20カ国の表があるのだが、筆頭は何とアメリカではなく中国(上海)で61.5%。2位はロシア46.3%。3位は香港42.5%。台湾、シンガポール、イタリヤ、インド、アルゼンチン、日本、フランス、豪州、スペイン、韓国、ブラジル、英国、スイス、ドイツ、南アフリカ、と来てやっとアメリカ25.6%、カナダとなる。
 我々は今のマスコミ報道から、アメリカは最大の被害者、危機の元凶と信じているのだが、この数字を見る限り、最下位から2番目なのである。これはどういうことなのだろう。
 これで見る限り、いわゆる資本主義の歴史を長く持っている国ほど下落率は低く、やっと資本主義の仲間入りを始めたよちよち歩きの幼児のような国ほど被害が大きくなっている!
 中国ではこの一年で100万円を投資した人は40万円に、ロシアは50万円になったわけだ。国全体では数千億、もしかすると数兆円の金がなくなったわけだ。赤子の手をひねると言う言葉があるが、まんまと引っかかったのか。それぞれ、石油や輸出でかなりのドルを蓄えた国である。それが、あっという間にかっさらわれたのか。
 言うまでもなく、この金融危機の大目的は、世界恐慌による第三次世界大戦への導入。通貨制度の廃棄だろう。そして、我々はルーズベルトの言葉を思い出す。「この世の中に、偶然起こることなどない。全ては計画されているのだ。」
 
 Last Trumpet Newsletter 10月号より
  例によって、極めて信仰的な内容で、全てを訳すのは控えるとして、愉快な言葉が書かれている、ある政治家が「神は我々の側にいる」と言っているのだが「我々は神の側にいる」のだろうか? という一節である。これには笑った。今月号はやはり金融危機について書かれているがほとんど我々の耳に入っていることであった。ただアメリカ人ならではの臨場感があるのでかいつまんで、お知らせする。(原文は箇条書きではない)
  1. 町から町へ車を走らせると、無数のオフィスや工場が閉まっている。数え切れない”for sale”と書かれた家々がある。芝生は雑草に覆われている。(アメリカでは家々の間に塀がなく芝生をきれいに保持することは、その家の重要な責任であった。)見捨てられた抵当物件である。かつては美しい隣人たちが歩いた小道には泥棒や盗賊どもの踏み跡が残っている。
  2. 我々は毎年、家族を支えてきた50万の製造業の仕事を失っている。ジョージ・ブッシュが、その職についてから300万以上の職場が失われた。
  3. 中流家庭の収入は減り続け、4500万人が健康保険を持っていない。保険料は2倍になった。
  4. 無数のアメリカ人が借金に苦しみ、収入の当てもない。アメリカ人は金の管理が出来ない。
  5. 2007年度のクレジットカードの利息は19%になった。郵便受けは新しいクレジットカードの勧誘で一杯だ。その利率は上がり続け、多くの人々は33%の利息を払っている。(要するに日本よりあくどいサラ金だ)昨年度のカリフォルニアの家のローン抵当流れは261%を越えた。
  6. ここに聖書の引用がある。新約聖書ヤコブ書5:1〜5「 富んでいる人たちよ。よく聞きなさい。あなたがたは、自分の身に降りかかろうとしているわざわいを思って、泣き叫ぶがよい。あなたがたの富は朽ち果て、着物はむしばまれ、金銀はさびている。そして、そのさびの毒は、あなたがたの罪を責め、あなたがたの肉を火のように食いつくすであろう。あなたがたは、終りの時にいるのに、なお宝をたくわえている。見よ、あなたがたが労働者たちに畑の刈入れをさせながら、支払わずにいる賃銀が、叫んでいる。そして、刈入れをした人たちの叫び声が、すでに万軍の主の耳に達している。あなたがたは、地上でおごり暮し、快楽にふけり、「ほふらるる日」のために、おのが心を肥やしている。」
  7. かつて経済が破綻して存続した国はない。アメリカは滅亡し新しい国が出来るだろう。その国は「NWO」という。彼らはエレクトロニクスの通貨を流通させ、富をコントロールし国民を奴隷にするだろうが、全能の神はそれを短期間にカットするだろう。(注:この種のニュースソースが盛んに“人間牧場”について書いているが、それは3年半に過ぎない。聖書は繰り返しこれを書いている。絶対にそれ以上にはならないことを断言する。)
  8. いくつかの銀行や投資会社の破綻について書かれているが、すでによく知っていることなので省略する。一つ興味深いのはメイヤーさんがニュー・ヨークに行った時、ニューヨーク湾上空に無数のブラックヘリコプターが舞い、コーストガードのガンシップが配置されていたということである。
  9. ウオールストリートの中心部、ロックフェラー・パーソナル・バンク、バンク・オブ・アメリカ、などのビルの前は黒いフェンスが張られ10メートル置きごとに自動小銃を持ったガードマンにまもられていたという。
  10. リーマン・ブラザースの前でメイヤーさんはこの銀行がクーン・ロエブ商会と合併し、共産主義者のレーニン、トロッキー、スターリンそしてロシアのポルシェビキ革命をサポートしたことを思い出したという。そして神に、「早く彼らに正義の裁きを下してください」と祈ったと言う。リーマン・ブラザースが613億ドルの負債での破綻が発表されたのはその後のことである。リーマン・ブラザースはかつて「リーマン・ブラザースは神だ」と言うテレビコマーシャルを流していたという。
  11. フィナンシャル・エキスパートのWL.Ross商会のCEOウイルバート・ロスは今後数ヶ月のうちに1000以上の銀行が閉鎖されるだろうと言った。またFRBの議長ベン・バーナンキは彼の金の大部分をカナダの国庫債券にしていると認めた。(へー!だ。) 
  12. オバマはイスラムでありイスラム圏からの献金を受けている。
  13. オカルトパワーはこれらのアメリカの動きの背景となって支えている。Thanksgivingday,Halloweennが盛大に行われるが、これらは重大な霊的害毒を与えている。
  14. カリフォルニアでは結婚式で“新郎新婦”(bride and groom)と呼ぶと州法違反になる。You とかParty A、Party Bと呼ばなければならない。プレイサー・カウンテイの牧師事務所は結婚証明書の発行を拒否された。それは、牧師が結婚式で新郎新婦をBride and Groomと呼んだからである!!(注:同性婚を否定することになるから。アメリカの話だよ!)
  15. 医療、薬事に関するミスリードについて。(以下省略)


       国連の黄昏

      国連を乗っ取る反米諸国(田中宇の国際ニュース解説)
http://www.asyura2.com/08/wara4/msg/256.html投稿者 近藤勇 日時 2008 年 9 月 28 日 17:34:01: 4YWyPg6pohsqI
 9月16日、ニューヨークのウォール街で大手金融機関が連続破綻し、経済に関するアメリカ中心体制の崩壊が始まった日、ウォール街から6キロほど離れた国連本部では、政治に関するアメリカ中心体制の崩壊を宣言するかのような、国連総会の新議長の演説が行われた。
 この日、国連では年次総会が開始され、ニカラグアのミゲル・デスコト・ブロックマン元外相(Miguel d'Escoto Brockmann)が、総会議長に選任された。ブロックマンは就任演説で「安保理事会の中には、戦争中毒の国(アメリカ)がおり、世界の平和と安全を脅かしている」「(米軍のイラク)侵攻によって120万人もの人々が殺された」と、アメリカを酷評した。http://www.voanews.com/english/2008-09-17-voa7.cfm
 国連総会の議長任期は1年間で、ブロックマンはこの1年間で国連改革を進め、「拒否権」など絶大な権力を持っている安保理の常任理事国(米英仏露中)の権限を減少させ、代わりに全加盟国が出席する総会の権限を拡大することで、国連を「民主化」したいと言っている。彼はまた、発展途上国に対して借金取り的な財政緊縮政策を強要してきた、米欧が支配する組織であるIMF(トップは必ず西欧人)と世界銀行(トップは必ず米国人)を改革したいとも表明した。http://www.reuters.com/article/worldNews/idUSN1630800820080917
 1960年代に非同盟諸国の運動が世界的に活発化して以来、国連では、発展途上国が結束し、欧米(米英)による世界支配や、米ソ2極的な覇権体制を非難する動きが続いてきたが、ほとんどの動きは、途上国側が分裂させられて沈静化して終わっている。今さら、たまたま国連総会の議長に中南米の反米論者が就任して1年ほど騒いだところで、具体的な変革など何も起きるはずがないと考えるのが常識かもしれない。
 しかし私が見るところ、ブロックマンの国連総会議長への就任の裏には、世界的な策略がある。ベネズエラ、ブラジル、イラン、ロシア、そしておそらく中国までが絡んだBRIC+反米諸国という「非米同盟」による、米英中心の世界体制を変えようとする多極主義的な策略である。今この策略が加速しているのは、金融危機による米国の経済覇権崩壊との相乗効果を狙ったものだろう。
注*要するに国連が御用済みになったということだろう。今後、もっと巨大で圧倒的な組織がヨーロッパに出来るだろう。一つ参考になったのは、IMFと世界銀行は結局“高利貸し”だったということが分かったと言うこと。当たり前のことだが、私は何となく明確に意識していなかったので。