荒野の声 NO.61


          黙示録13章

 ある読者から黙示録13章の解説が読みたいというメールをいただいた。しかし、これをと推薦できる書籍は無いに等しい。そして確かにこれは緊急に再考すべき問題であると思うのでここに試みることにする。しかし、あくまで一つの解釈であって絶対正しいとは言えないことはご了解いただきたい。なお、聖書が分からなければこれからの世界は全く分からないはずだ。
 ジョージ・オーウエルは1949年に黙示録13章の反キリストの支配する世界を「1984」と言う小説の中で予言した。彼は反キリストをビッグブラザーと呼んでいる。この本はぜひ一読いただきたい。
 さて、このビッグブラザーは誰なのか。シスコさんはイギリスのチャールズ皇太子と言っているが、年齢的に古すぎると思う。ノストラダムスはチーレン、すなわちヘンリーと言っているので、ダイアナの息子のヘンリー王子かもしれない・・・?? ちなみにイギリス王室はレプテリアン(爬虫類人類)だということをダイアナさんも言っていたという。

13:1 わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。
 ここで「海」と言うのは地中海のことだとデイヴィッド・メイヤー氏は言う。それまで、私は大西洋のことかと思っていた。そして、当時、アメリカ大陸は発見されていなかったので、アメリカを言うのかと思っていた。しかし、84号にあるように地中海クラブ=クラブメドなのかもしれない。十本の角、七つの頭はそれぞれ国と指導者を現すのだろう。この国は必ずしも現在の国とはいえない。当時の国、ローマ帝国全盛期の地中海沿岸国家なのかもしれない。「神を汚す名」は、例えばフリーメーソン(フラムの子=ルシファーの子)とも考えられる。しかし、もっと直接的な冒涜の言葉が書かれるのかもしれない。これからのニュースに注意していよう。
13:2 わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。
 これら動物の一つ一つが何を表すかは、断定は出来ないが、ひょうのような俊敏さ、熊のような力強さ、獅子のような権威を表すのかもしれないし、それぞれ中心となる国家を現すのかもしれない。例えばダニエル書ではアレキサンダーを山羊と表現していた。そしてアレキサンダーは兜に山羊の頭を飾っていたというから、実際になんらかの表象が現れるだろう。また反キリストは個人と言うより集団的な指導体制(共産主義の国のような)かもしれないが、表に出るのは一人である。この人物について詳細な計画が「シオンの長老の議定書」に書かれているので読まれたい。
13:3 その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、
 これは一般の教会でも前から言われていることで、頭の一つ、すなわち反キリストは、一度暗殺ないしは致命的な傷を受けるが奇跡的に回復するだろう。これは反キリストの大きな特徴である。例えば、あのケネデイがもし回復していたら世界中が喜びに沸いただろう。そのような劇的な出来事があるだろう。
13:4 また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。
 龍はサタン、元天使長ルシファーである。獣は人間(レプテリアン?)である。後から出てくるもう一頭の獣と合わせてサタンの三位一体となる。獣と言う言葉は英語ではBeastであり、ギリシャ語ではZoonと言う人格を持った特別な言葉が使われているという。デイズニーの映画「美女と野獣」では、野獣を愛すると、野獣は美男子に変わるが、英語の原題では「Beast and Beauty」である。Beastを愛しなさいと言うメッセージである。
13:5 この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。 13:6 そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。 13:7 そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。 13:8 地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。 13:9 耳のある者は、聞くがよい。 13:10 とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。
この獣、すなわち反キリストは3年6ヶ月間だけ世界を支配する。しかし、果たして全世界だろうか。聖書にキリストは“全地の王”とある。サタンはキリストと同格を求めるが、同じになることは無いと思うからである。一時的にもせよサタンの陣営はキリスト教に勝利する。しかし、すでにニューヨークでは本当のクリスチャンは3〜5%、ドイツでも同じぐらいと言うから、もう始まっているのである。まだ強制収容所とギロチンが動いていないだけである。
13:11 わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。 13:12 そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。 13:13 また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。 13:14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。
 これはサタンの三位一体の三位に当たる獣である。神の三位一体では聖霊に当たる悪霊である。彼は宗教者だろう。カトリックの法王は昔からそう言われて来た。奇跡を一杯起こすだろう。ルルドの泉はその一例。そして反キリストをあがめさせる。
 この世の独裁者が自分の像を作らせるのはこの獣の性質なのだろう。この獣は像だけではなく、今世界に沢山作られている巨大な競技場で自分をホログラムで現すだろう。ホログラムがあまり一般化されないのはこのためにとって置かれているのだろう。
13:15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。
 これは現在のテクノロジーを使えば可能であろう。また、像を拝まない者を殺すためには、すでに大量にアメリカに保管されているという。ギロチンが用いられるだろう。Decapitision(首を切る)というのはどうもサタンが好きな方法らしく、色々な場面に出てくる。そういえば日本でも切腹の後は首を落とした。
13:16 また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、 13:17 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。 13:18 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。
 これがいわゆる666の出所である。黙示録の書かれたギリシャ語もヘブル語も数字はそれぞれ文字を表す。だからこの数字は反キリストの人物の名前の頭文字であろう。今までも色々な人物があげられてきた。しかし、まだ出て来てはいない。その代わりに無数の666が出て来ている。有名なのが全ての商品についているバーコード。あの縞模様の中心と両端の少し長い線は6である。もう売る側の準備は出来たわけだ。考えようによってはバーコードの通用する範囲が反キリストの支配圏と言えるかもしれない。
 また、666を並べて足すと18になる。それから11+7で117、1+17で117、から117と言う数字が頻繁に出て来る。コンビニのセブンイレブン(7-11)、スリーF(Fは6番目の文字)、ステルス戦闘機のF-117、昔のいすずの乗用車117クーペ。
 また、なぜかラジオのAM波は足すと必ず18になる。NHKは594kh、TBSは954kh。4桁の場合は最初の二桁を10の位で計算する。
 さらに日本のコインは666円。お札は18,000円、このために2,000円札が必要だったのか? 保険会社の電話番号117117(いいな、いいな)。通販の電話番号はダイレクトに666の666。アメリカにはさらに多いことだろう。中国の上海には666ビルと言うのがあった。またインターネットのwwwはヘブル語で666である。とにかく666が大好きなのだ。
 EUの議事堂には679の議席があり、666番目は空席であると言う。誰かが来るのを待っているかのようだ。ちなみに、これは666+13であり、13はフリッツ・スプリングマイヤーの「イルミナティ13血流」に相当するのだろう。
 この数字は人類の「右の手あるいは額に刻印」される。それは前号のインプラント・マイクロチップになる可能性が高い。そこには人間の全てのデータが収録されるだろう。住所、年齢、顔写真、職業、地位、家族、病歴、得意技術。もうこれで証明書も、パスポートも要らなくなる。 
 特に、これによって貨幣は無くなる。一切の売買、交通手段、チケットはバーコードで自動的に決済される。また、携帯電話のように電波を発信するだろうから、何時でも、どこにいるかも確実に把握される。誰と一緒かまで!
 この数字を断ると売ることも買うことも出来なくなるばかりか、「獣の像を拝まない者」として殺されるのだろう。もっとも、それまでに地球の人口は半分になっているかもしれないので、どっちみち同じことだ・・・? 
 どうも暗い話で申し分けないが、この闇を抜けた朝、キリストは再臨され世界を平和と愛によって支配されるだろう。信じようと信じまいと、世界はそう動いているのだ。

各種のバーコード