荒野の声 No.23

フリッツ・スプリングマイヤーの手紙(2)

 久しぶりに私の友人フリッツ・スプリングマイヤーから手紙が来た。ご存知のない方に短く説明すると、彼は世界の闇の組織イルミナティの奥の院に肉薄した研究者であったが、2000年に逮捕され、銀行強盗の罪で30年の禁固刑の身である。今回の手紙を読んで、私は背筋の寒くなるのを覚えた。まるで遺書ではないか。彼は冤罪を晴らすためにもう一度、上訴する機会があるという。そのためには1万ドルが必要だという。しかし、まったく理不尽で正当性を欠き、裁判の初歩の手続きすら無視しているこれまでの経過から見て、私にはあまり希望はないように思える。彼が釈放されるとすれば、それこそ神の奇跡によるしかないだろう。むしろその方が可能性がある。しかし、何とかして彼の希望をかなえてやりたい。
 なお、手紙の途中からは私への個人的なものというより、広く後援者にあてたものだろう。


親愛なる泉

 祈りをありがとう。そしてあなたの贈り物も。あなたの信仰を神に感謝します。
 私はここに一枚の用紙を送ります。これに記入して監獄に送ってください。私に会うためにはこの用紙を私にではなく、監獄の職員に送らなければなりません。
 監獄の職員は私を移送するつもりでした。しかし、私がここにとどまることを希望するならそれでも良いと言いましたので、私はここフェニックスのFCIに留まりたいと希望しました。
 私はもう一度だけ上訴する機会があります。これはアメリカの法律2255といわれているもので、被告の弁護人が十分にその職務を果たさなかった場合に認められます。私の裁判で私の弁護人は職務を十分には果たしませんでした。それを証明したいと思います。私はそれができると信じていますし、そうなれば私は自由になることができるでしょう。この最後の上訴のために10000ドル(105万円)が必要です。
 1.神がご自身の意思を行われますように。
 2.私の最後の弁護のためにこのお金が与えられますように。
 3.神が私を強め守ってくださいますように祈ってください。
 
 私は毎日神に仕える機会を得ています。北朝鮮の難民のためにいのります。私たちがもっとも小さな兄弟のためにすることはキリストにすることだから。前にも言ったでしょう、われわれがどんな状況であろうと、世界がどんなに悲惨であろう、私たちはヤハウエなる神の力を引き寄せることができます。希望もあります。チャンスもあります。命もあります。だから
われらの神、主の恵みを、われらの上にくだし、われらの手のわざを、われらの上に栄えさせてください。われらの手のわざを栄えさせてください。詩篇90:17
 
 あなたの旅行のために祈ります。神があなたとあなたの奥さんを守り祝福されますように。あなたが主に忠実に仕え、新世界秩序の悪を暴いていることを神に感謝します。
 
牢獄の中でも鳥のさえずりを聞き、さわやかで新鮮なそよかぜを感じ、砂漠のパステルカラーの夕焼けを見ることができます。毎日、神の真実と知性が私たちの前に広がっています。エレミヤ8:7にはこうあります。
空のこうのとりでもその時を知り、山ばとと、つばめと、つるはその来る時を守る。しかしわが民は主のおきてを知らない。
 この箇所の真実さはサンフランシスコの地震の時に証明されました。地震の2日前から、犬や猫は家中を走り回り、かごの中の小鳥は出ようとして大騒ぎをしました。スマトラ沖地震の時にも動物は逃げ去って守られたのです。
 人間はどうしたのでしょう? 私たちは真実に触れる感覚を失ってしまったのでしょうか? 私はこの国に良き事しか望みません。しかし、わが国の政府は何一つ良きものを見せてくれません。私の切なる願いはこの国に最初の偉大さを与えたものに立ち返ること以外にありません。もし邪悪な政府が彼らの国民の最善の人々を監獄に入れているなら、その国の行く末はどうなるでしょうか。
正しい人は不正を行う人を憎み、悪しき者は正しく歩む人を憎む。箴言29:27
 私の弁護人は私の事件をwrit of certiorariによって連邦最高裁判所に上訴しようとしました。それはしっかりとした内容でしたが、すべて拒絶されました。これは再び聖書の言葉を証明しました。
治める者の歓心を得ようとする人は多い、しかし人の事を定めるのは主による。箴言 29:26
驚いたと思いますか? 結局、彼らは、わがアメリカの裁判所から神を蹴りだしたのです。彼らは神の法律を人の法律に代え、神の霊をサタンの霊に代えたのです。黙示録22:15が語るように、わが国の裁判所はうそをつきうそを愛する犬ども(検事)で満ちています。しかし、私はこのことを直接知っている者の一人に過ぎません。
いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。 犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。黙示録22:14〜15

 ご存知の方も居ると思いますが、最高裁判所が最近決めた連邦判例ガイドラインは憲法違反です。このニュースは裁判官が判決を下すとき自分たちの思いのままに刑期を付け加えることができるので、どうして連邦監獄の30%もの囚人が刑期を追加されるのかということを十分に明らかにすることはできませんでした。今や、最高裁判所は我々が何かで判決を受ける場合、ただ陪審に証明されるだけで、いくらでも思いつくままに悪い裁判をでっちあげることができるということを認めたのです。まさに方向は決まっています。このニュースを聞いたとき私は助けてあげたい全ての哀れな収監者のことを思って口も利けなくなりました。麻薬で無期懲役の若い青年たちがいます・・・・。
 私はあなたが神を経験する道を見つけてほしいと思います。その愛、その創造の知恵の美しさ。私たちは「その願うところを神に知ってもらいなさい」と言われているのです。確かに神は私たちの心をご存知です。しかし、神は私たちの願いを知りたいと願っているのです。神は私たちを彼のなさることの協力者にしたいのです。
 そして今日、私はあなたが神の協力者となることを願います。神とともに働いてこの地球に喜びと、平和と、愛をもたらすことほど満ち足りることはありません。私はもっと神に近づき、神の御心に焦点を当てる事に努力しましょう。私は聖書の言葉を取り交わす仲間のキリストのある兄弟です。私はまた私の毎日を、聖書を読むことと祈ることに選ぶことができるのです。私の祈りは引き続き神に近づくことです。
愛をもってフリッツ

2005・2・5(土曜日)