荒野の声 No.11  2004・5・19  

                    仕組まれた紛争

 アルバート・パイクという人をご存知ですか。かつてアメリカフリーメーソンの大祭司として絶大な権力をふるい、数年前に新しい100ドル紙幣のすかしとなって再び登場した人物です。パイクは1871年8月15日イタリヤ首相でメーソンのジェゼッペ・マッチーに書簡を送り、世界を統一するためには三つの世界大戦が必要だと書きました。第一にロシアを屈服させるために、第二はドイツを屈服させるために、第三にユダヤ・キリスト教世界とイスラム世界を屈服させるために。その言葉どおりに第一次、第二次世界大戦が起こり、今またユダヤ・キリスト教とイスラム教の対立が一触即発の事態となっています。(この手紙は今でも大英博物館に残っているそうです。)
 気をつけていただきたいのですが、多くの人々はユダヤの陰謀という言葉に惑わされて、今の事態はユダヤ教またはユダヤ人が仕掛け、彼らは安穏無事だと思っていますが、最終的にはユダヤ教、ユダヤ人も攻撃の対象となっているのです。パイクらが崇拝してやまないサタン・ルシファーはユダヤ人だろうと異邦人だろうとお構いなしです。最終的には自分を神とし、礼拝させるのが目的ですから、いかなる宗教も絶滅させるつもりなのです。
 だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起り、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない。彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して、自分は神だと宣言する。 わたしがまだあなたがたの所にいた時、これらの事をくり返して言ったのを思い出さないのか。 そして、あなたがたが知っているとおり、彼が自分に定められた時になってから現れるように、いま彼を阻止しているものがある。不法の秘密の力が、すでに働いているのである。ただそれは、いま阻止している者が取り除かれる時までのことである。その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、 また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。Uテサロニケ2:3〜10
 私が考えるこれからのスケジュールは次の通りです。
1. 中東の混乱に乗じてロシアがイラン、エチオピア、リビアと共にアメリカを核攻撃し、アメリカは大打撃を受ける。ただし滅亡するわけではない。
2. しかし、中東、アメリカを攻撃したロシア連合軍は同士討ちにより壊滅状態になりロシアも衰弱する。(以上は旧約聖書エゼキエル書38,39章の預言より推測)
3. ヨーロッパ、イスラエル、中国はこの戦争に直接手を出さないで力を温存する。戦後、世界の実権はヨーロッパに移り、EUが世界の中心となる。EU議会の666番目の議席に座る人物が世界帝王と呼ばれるだろうが、それが何時かはわからない。イスラエルは中東全域を占領し、大イスラエルエレーツ・イスラエルが実現する。中国は近隣諸国を併合しEUに肩を並べる超大国になる。(ダニエル書、黙示録より推測)
4. アメリカは共産化し、クリスチャンへの大迫害が起こるだろう。
5. その後、EUの大統領として登場する世界帝王がイスラエルとの7年間の平和条約を破り、イスラエルに侵攻する。この時に「彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して、自分は神だと宣言する。」という言葉が実現する。
6. イスラエルが風前の灯となったときキリストは再臨する。このキリストの再臨を阻止しようと世界中から集まった二億を超える軍隊がイスラエル特にエスドラエロン平原、ハルマゲドンに集結する。この大軍の首領について「不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。」という言葉が実現する。
 私はこの通りになると断言するものではありません。考えられる一つのオプションです。また、特にそれがいつかは判りません。 
 さて、ここから、今起こっていることが解明できます。ユダヤ・キリスト教とイスラムの対立。それを画策する方策、作戦、刺激、暴力、理不尽。これらは一層拡大し激化して行くでしょう。  
 イラク捕虜への虐待などは当然予想できることですが、それが表ざたになる不思議。まるで無理矢理イスラムを追い込み、“敬虔なクリスチャン” ブッシュ様はパイクの書いた脚本を不器用に、傲慢無礼に演じています。まだまだこの憂鬱な田舎芝居は続くでしょう。
 そして、キリストの再臨という“荒唐無稽のおとぎ話”に事実は確実に進むでしょう。