ホームページ・メッセージ131215 小 石 泉
恵みは千代まで
あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神、わたしを憎む者には、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼし、わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからである。出エジプト20:3〜6
グルーバー先生の時に感じたことは信仰の歴史遺産でした。30代、40代と続く信仰の家系には当然、神様との特別な接点があるのではないかと思わされるのです。私の家系は現在3代目ですが、それでも祝福を覚えます。
前にアメリカのある統計を見たことがあります。正確には覚えていませんが、ある信仰深い家系と、犯罪者の家系を比較したものです。前者の家系からは大学教授、医者、博士など立派な履歴の人々が並び、後者からは殺人者、犯罪者、麻薬中毒者など悲惨な履歴の者たちが並びました。
千代と言うと、聖書の一代は約40年ですから40,000年になります! これは数学的な数字ではなく、比喩なのでしょうが、決して架空の数字ではありません。
神に愛され“友”と呼ばれたアブラハムからユダヤ教、キリスト教、イスラム教が生まれました。それから約4000年たって、イスラエルは再興され、キリスト教は世界を席巻し、イスラム教は巨大な国家群となっています。たった一人の敬虔な信仰者から数十億人の群集が生まれ、今なお信仰を継承しているのです。不思議なことです。あなたの子や孫や子孫から、祝福された人々が生まれるとしたらうれしいですね。
それゆえ、主はソロモンに仰せられた。「あなたがこのようにふるまい、わたしが命じたわたしの契約とおきてとを守らなかったので、わたしは王国をあなたから必ず引き裂いて、あなたの家来に与える。しかし、あなたの父ダビデに免じて、あなたの存命中は、そうしないが、あなたの子の手からそれを引き裂こう。 ただし、王国全部を引き裂くのではなく、わたしのしもべダビデと、わたしが選んだエルサレムのために、一つの部族だけをあなたの子に与えよう。」T列王11:11〜13
ダビデの祝福はその子ソロモンに継がれました。しかし、ソロモンが神の前に不真実だったために、その子レハブアムの時代に、家臣の一人ヤロボアムが立って国を分割し、イスラエルは北朝と南朝に分かれました。外国から集めた1000人もの妻とその宗教を容認したソロモンの罪はダビデの祝福の継承を断ち切るほど悪いものだったのです。信仰とは頼りない思い込みではなく、確実に国の将来をも決定する決断であるのです。
信仰によって、モーセは成人したとき、パロの娘の子と呼ばれることを拒み、はかない罪の楽しみを受けるよりは、むしろ神の民とともに苦しむことを選び取りました。彼は、キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる大きな富と思いました。彼は報いとして与えられるものから目を離さなかったのです。信仰によって、彼は、王の怒りを恐れないで、エジプトを立ち去りました。目に見えない方を見るようにして、忍び通したからです。 信仰によって、初子を滅ぼす者が彼らに触れることのないように、彼は過越と血の注ぎとを行ないました。信仰によって、彼らは、かわいた陸地を行くのと同様に紅海を渡りました。エジプト人は、同じようにしようとしましたが、のみこまれてしまいました。ヘブル11:24〜29
ここには長い信仰の勇者の物語があります。モーセは当時の超大国エジプトと戦い勝利しました。今で言うなら核ミサイルや空母に匹敵する軍事力を持った王ファラオに勝ったのです。信仰はこの世のどんな軍事力にも勝るパワーです。なぜなら宇宙で最大の軍事力“万軍”の主が私たちの後ろに居るからです。
恵みは千代に及ぶ。一人の信仰だけではなく、継続してゆく祝福。さらに拡大し深化し、発展する恵み。期待しましょう。