ホームページ・メッセージ131201 小 石 泉
イノセントマン
まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしを信じる者は、わたしの行なうわざを行ない、またそれよりもさらに大きなわざを行ないます。わたしが父のもとに行くからです。
ヨハネ14:12
ヘンリー・グルーバー師をお迎えして礼拝でメッセージをお聞きしました。驚くべき奇跡の数々。何度も死を体験して癒された証。今回はあまり多くを聞くことは出来ませんでしたが、私はもっと知っているので興奮しました。礼拝では話されませんでしたが、かつて癌になり、あと11日で死にますと言われたのに、その11日目に遣わされた人によって完全に癒された話もあります。
一言で言うと師は冒頭の御言葉を文字通り受けとり実践しておられるのです。これは私たちも願っていることなのですが、なかなか実現しないことです。癒しを期待して祈ることは多く行われていますが、なかなか実現しません。どうしてだろうと思いますが、実は私は一つの傾向を見ます。
師を見ていると、正に“イノセント”なのです。無邪気、天真爛漫、清純、誠実。これは長い信仰の歴史に培われた国などに時々見られる美しい品性です。日本ではあまり見かけません。こういう人は神様と直接対話して、神の御力を何気なく引き出すのです。何百年と言う信仰の継承の中に生まれてくる特性で、10年や20年では生まれて来るものではありません。こういう品性は数千人に一人と言うような確率ですがカトリックのシスターや神父などにも時々見られます。
アメリカなどから来るメッセンジャーの中には5歳や10歳で神に召され、決心したり献身したりしたという話を良く聞きますが、日本ではほとんど聴いたことがありません。やはり信仰の歴史、積み重ねの結果だと思います。信仰の遺産です。
一方で欧米には不信仰の歴史も古く、日本にはありえない積極的な神への反抗、冒涜、サタン礼拝、不道徳なども見られます。
しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。それは、あなたがたを、やみの中から、ご自分の驚くべき光の中に招いてくださった方のすばらしいみわざを、あなたがたが宣べ伝えるためなのです。Tペテロ2:9
この言葉は、本来はユダヤ人に与えられた言葉です。
あなたがたはわたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエル人にあなたの語るべきことばである。出エジプト19:6
しかし、ペテロはそれを敢えてクリスチャンに使っているのです。信仰の継承と言う意味ではユダヤ人こそ持つべき品性でした。しかし、彼らは選ばれたことばかりを誇り、誤りに陥りました。そこで、今、霊のイスラエルであるクリスチャンがこのような品性を持つこととなりました。
前にグルーバー先生から聞いた話ですが、数年前にアメリカの幾つかの教会の礼拝に金粉が降ったと言う話がありました。(これは確実なニュースです)グルーバー先生はこの話をイスラエルでラビに話す機会がありました。するとそのラビは驚いて「Gold,Gold」とうめいてから、「メシアが来られる日が近い」と言ったそうです。と言うのは、ユダヤでは婚約した男性は結婚の直前にフィアンセに金を送る習慣があるそうです。
間もなく、世界の教会に花婿である主イエスが来られるでしょう。その時まで、私たちも出来る限りイノセントに近づきたいものです。