ホームページ・メッセージ131110 小 石 泉
神様が見えない!
旧約聖書を読むと、神様が何度も直接に人間社会に介入して「神様が見える」ようです。しかし、今は何と「神様が見えない」のでしょうか。神は「隠れた神」であり、「見ないで信ずべきもの」だと言うことはわかるのですが、それにしても見えない!
旧約聖書の最後の書マラキ書のあと、主イエスの登場までの400年間は丁度今のように神様が沈黙されていた時代でした。この時代にいわゆる聖書の外典が書かれました。
第三エズラ書、第四エズラ書、トビト記、ユディト記、エステル記補遺、ソロモンの知恵、シラ書(集会の書、ベン・シラの知恵)、バルク書、エレミヤの手紙、ダニエル書補遺、スザンナ、ベルと竜、アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌、マナセの祈り、マカバイ記1〜4、詩篇151、ヨブ記補遺、エノク書 (この他に1〜2世紀に書かれた新約聖書の外典もある)
これらの書物は聖書とは認められませんでしたが、初代教会の指導者たち(教父)の間では色々議論がありました。実際に読んでみると、霊感(聖書霊感)を感じないで、単なる小説のように感じるものが多いです。ただ例えばマカバイ書(マカベア書)のようにキリストが来られる直前の歴史の資料として貴重なものがあります。これはマカベア家というユダヤの家系が、一時外敵を追い出して独立した記録です。
この時代はギリシャ、ローマが台頭し繁栄した時代で、アレキサンダーなどの活躍した時代です。世界は混沌として、誰か光をもたらしてくれることを待ち望んでいたのです。
暗やみの中にすわっていた民は偉大な光を見、死の地と死の陰にすわっていた人々に、光が上った。マタイ4:16
今の時代も正にこの時代とそっくりだと思います。世界は混沌として、救いと助けを求める声が満ちています。ヨーロッパはシリアやアフリカからの難民で困惑しています。アメリカは債務不履行(借金が返せない)の瀬戸際です。日本の政府の債務は200兆円を越え、世界最大です。中国は内部に色々な問題を抱えています。世界はメシアを待っているのです。時が満ちて主イエスが再臨されるのを無意識に求めているかのようです。
わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。ヨハネ14:3
「場所を備えるため」に主は天に帰られました。そして準備が出来たら「また来て」私たちを迎えてくださいます。この時、世界は本当のメシアに会うのです。前に来た時は謙卑の姿で、僕として来られました。全てを与え、救いの道を築かれて。
しかし、今度は本当のお姿、天地創造の神として、主の主、王の王として、輝かしい栄光のお姿で来られます。その時、世界は本当の正義と愛とを知るでしょう。
毎日、毎日、人が殺されるニュースばかりです。何という残虐な世界になってしまったことか。私が子供のころはこんなに殺人事件はなかったように思います。人々の心の中は暗黒で混沌が支配しています。学校で教えられた進化論の結果、人は単なる物質に過ぎず、猿から進化した動物の一形態なので、殺そうと、傷つけようと何も問題ないかのようです。実際、進化論では、なぜ命を大切にしなければならないのか説明がつかないではありませんか。生まれてきた子供でさえじゃまっけで殺しても差し支えないと思っているのかと思うほどです。
神よ、現れてください。御自身の栄光と、正義と、愛を示してください。人々の目に見せてください。生きることの本当の意味を教えてやってください。