ホームページ・メッセージ131013 小 石 泉
初めに神は天と地を創造した
―伝道用トラクト試作品1―

「世界には始まりも終わりも無いよ。未来永劫だよ」。これは版画家棟方志功の生前の言葉です。長い間、仏教も科学も世界は永遠から永遠まで変わることなく続いていると考えて来ました(恒常的宇宙)。ところが17世紀から20世紀にかけて世界(宇宙)には始まりがあったことが証明されてしまったのです。17世紀にヨーロッパでレンズの組み合わせによって遠くのものが近くに見えるということが発見されました。これはイタリヤやオランダのめがね職人が発見したらしいのでが、それを科学者ガリレオ・ガリレイが天体観測に用いることのよって天体観測は飛躍的に発展しました。次々と巨大な望遠鏡が作られ、ヨーロッパは天体観測に沸きました。

やがて天文学者たちは自分たちが銀河系宇宙と言うレンズの形をした星群の中にいることを突き止めました。天の川はそのレンズの形の中から横を見ていることが判ったのです。その当時は銀河系宇宙が宇宙の全てだと思っていました。
ところが星雲という星の固まりがいくつも発見されました。それを調べていくうちに、その星雲たちは銀河系宇宙よりはるかに遠くにあることがわかってきました。それは別の銀河系宇宙でした。しかもそれは無数にあったのです。宇宙は小さな銀河系宇宙の無数の広がりでした。
20世紀になると天文学者や物理学者はそれらの星雲や銀河系や星々が互いに急速に離れていっていることに気がつきました。宇宙は膨張していたのです。それは星が皆どちらかというと青い光を持っていたからです(ドップラー効果)。そしてその膨張を逆算して行くと宇宙全体は今から約150億年前に、ある一点から始まったことがわかりました。その先は消滅して何も無い状態です。科学者たちはこれをBIGBANG(大爆発)と呼びました。

聖書はその最初の行に「初めに神は天と地を創造した」と書いています。聖書は少なくとも世界(宇宙)には「始まりがあった」と言っているのです。これは仏教と昔の科学とは全く違った主張です。BIGBANGは神の天地創造を直接証明するものではありませんが、宇宙には始まりがあったと言うことを証明しました。そして仏教も科学もなぜそれが始まったのか、どういう力や、動機や、意志で始まったのかは説明できません。科学者たちは、宇宙はDNAと同様にあまりにも神秘に満ちていて、何十億年、何百億年かけても出来ない。そこには何かの意志や存在が無ければならないという結論に至っています。それは「賢い者の設計」INTELLIGENCE DESIGNがあるとまで言っています。それが「神」だとは認めたくないらしいのですが。
あなたの住んでいる地球はそれから100億年遅れて約50億年前に創造されました。宇宙が整い、人間が住める地球を作るのに適切な時になった時に。創世記の最初の記事の大部分は、その地球の成り立ちを語っているのです。
教会にいらっしゃいませんか。聖書の神秘に触れて、あなたがなぜ居るのか。どこに行くのか。神は居るのか。死後にも命があるのか。そんなことを学んでみませんか。
あなたのおいでをお待ちします。