ホームページ・メッセージ130818        小 石  泉

かつて経験したことのない

 最近、しきりに耳にする言葉に「かつて経験したことのない」というものがあります。
「かつて経験したことのない大雨」、「かつて経験したことのない猛暑」、そして津波は経験したことはありますが、それに続く原発事故は正に「かつて経験したことのない」ものでした。測候所開設以来始めての猛暑、ゲリラ豪雨。一体、天候はどうなってしまったのでしょうか。何千年の人間の歴史の中で、このような異変は他にもあったのでしょうか。
 イエス様は同じような言葉を語っておられます。
そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。もし、その日数が少なくされなかったら、ひとりとして救われる者はないでしょう。しかし、選ばれた者のために、その日数は少なくされます。マタイ24:21〜22
 これは最近の天候のことではなく、もっと深刻な終わりのときの話ですが、「かつてない」という言葉が私には共鳴して感じられるのです。ここで注意したいのはその苦難は「選ばれたもののために」短くされるという言葉です。神様の御心はいつも選ばれ聖徒たちの上にあります。
 アブラハムの甥ロトは、アブラハムと違ってこの世と関わりを持つ道を選びました。彼は当時栄えていたソドムに住みました。ソドムは快楽と罪に満ちた都市でした。神様はこの町を滅ぼすために天使を遣わしました。彼らはその町がうわさ通り罪に満ちていることを確認し、滅ぼすことにしましたが、アブラハムの故にロトを救出することにしました。
その人は彼に言った。「よろしい。わたしはこのことでも、あなたの願いを入れ、あなたの言うその町を滅ぼすまい。急いでそこへのがれなさい。あなたがあそこにはいるまでは、わたしは何もできないから。」それゆえ、その町の名はツォアルと呼ばれた。太陽が地上に上ったころ、ロトはツォアルに着いた。そのとき、主はソドムとゴモラの上に、硫黄の火を天の主のところから降らせ、これらの町々と低地全体と、その町々の住民と、その地の植物をみな滅ぼされた。創世記19:21〜25
 ロトは逃げる途中、小さな町に逃げ込むことを願って聞き入れられます。ここで天使は「あなたがあそこにはいるまでは、わたしは何もできないから」と言っています。どちらかと言うとあまり芳しくない信仰者のロトでさえ、何万人が滅ぼされた災害のときでさえ、こんなに大きな関心をもたれているのです。
 これからの時代を生きるのは大変だなと思います。今の子供たちが成人する時代は、これまでのような平穏無事な時代ではないでしょう。そんな中でも、神様の守りの御手は選ばれた者の上に厚いのです。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。ローマ8:28
「かつて経験したことのない」時代には、かつて経験したことのない祝福があるでしょう。
賢い者は、大空の輝きのように輝き、また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう。
ダニエル12:3(口語訳)
彼は言った、「ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じておかれます。多くの者は、自分を清め、自分を白くし、かつ練られるでしょう。しかし、悪い者は悪い事をおこない、ひとりも悟ることはないが、賢い者は悟るでしょう。」12:9〜10
しかし、終りまであなたの道を行きなさい。あなたは休みに入り、定められた日の終りに立って、あなたの分を受けるでしょう。12:13