富士山が世界文化遺産に選定されたと大騒ぎになっています。結構なことですが、なぜ自然遺産にならなかったかというと、3700メートル級の山など世界には何万(千?)とあるし、コニーデ型の美しい山容もニュージーランドなどにはいくらもあるのです。
ただ、富士山は孤峰であることと、人間の営みのすぐ近くにあり、人々に愛され、信仰の対象とされてきたので、文化遺産は適当と言えるでしょう。
この遺産(Heritage)と言う言葉が気になっています。何か、大切に後世に残しておきたいと言うことなのでしょう。人類の財産ということです。
しかし、本当に受け継ぐべき財産はもっと違うものです。
また、朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これはあなたがたのために、天にたくわえられているのです。Tペテロ1:4
最も価値ある人類の遺産、それは主イエスの贖いによる永遠の命です。これはイスラエルがカナンの地を与えられたことに表されています。
主はわたしの嗣業、またわたしの杯にうくべきもの。あなたはわたしの分け前を守られる。 測りなわは、わたしのために好ましい所に落ちた。まことにわたしは良い嗣業を得た。詩篇16:5〜6
ヨルダン川の向こう、約束の地カナン。それは私たちが間もなく行く、天国の象徴です。イスラエルがさまよったシナイの荒野とは対照的に、カナンは水が豊かで緑にあふれていました。同じように神と共に住む地上の人生も嗣業の地であるはずです。
あなたの計り縄(メジャー)は好ましいところに落ちましたか? あなたは今の自分を感謝できますか? あなたの住まいは神の聖所なのです。
あなたは彼らを導いて、あなたの嗣業の山に植えられる。主よ、これこそあなたのすまいとして、自ら造られた所、主よ、御手によって建てられた聖所。出エジプト15:17
この嗣業、相続地は堅く守るように命じられました。
イスラエル人の相続地は、一つの部族から他の部族に移してはならない。イスラエル人は、おのおのその父祖の部族の相続地を堅く守らなければならないからである。民数記36:7
最近、アメリカでは建国の父たちの信仰の遺産がなし崩しに崩されつつあります。結婚は男女の間で行われるものと定めるカリフォルニア州の憲法が、連邦の憲法に違反すると言う最高裁判決が出ました。要するに同性の結婚も認めようと言うものです。そして、これは全ての人の平等、平和、愛などによって正当化されるとしています。それに反対する者は偏狭な憎しみの精神、人種差別に等しいという雰囲気が作られているのです。そういうことを言ったり、反対運動をしたりすると“Hate Low”「憎しみの法」によって裁かれることもあります。とんでもないことになったものです。教会でもそういう説教をすると牧師は投獄される恐れがあります。
それゆえ、神は、彼らをその心の欲望のままに汚れに引き渡され、そのために彼らは、互いにそのからだをはずかしめるようになりました。それは、彼らが神の真理を偽りと取り代え、造り主の代わりに造られた物を拝み、これに仕えたからです。造り主こそ、とこしえにほめたたえられる方です。アーメン。こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行なうようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身に受けているのです。ローマ1:24:〜27
この有名なローマ書の御言葉はアメリカでは封印されるのでしょうか。同性愛(特に男性の)の英語はSodomyですが、それはソドムから来た言葉です。聖書のソドムは同性愛の盛んな町でした。二人の天使はそのことを確かめるために訪れ、アブラハムの甥のロトを救い出した後に、ソドムとゴモラを火によって滅ぼしました。たった二人の天使によって二つの町が滅ぼされたのです。ローマ時代のポンペイも同じです。いつまで神様はアメリカのこのような状態を許されるでしょうか。
富士山も結構ですが、私たちは、大いなる遺産。永遠の命に続く、聖書の真理を堅く守っていなければなりません。