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福音の4本の柱

 キリストの福音、と言うより主イエスその人の存在で最も重要なものが4つあります。受肉,贖罪、復活,再臨です。この一つ一つについて基礎的な知識を学んで置きましょう。

1. 受肉(Incarnation)

 受肉とは神が人となったと言うことです。
私は知っている。私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれることを。ヨブ19:25
ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。ヨハネ1:14
見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。マタイ1:23
 神が人となる、ということは日本人的感覚からすると不思議なことかもしれません。日本の場合人が神なることはあっても、全能の神が人になることは考えられないことです。しかし、実はもともと人間は神の形に創造されたのです。
神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。創世記1:27
 だから神が人の形を取ることは自然な姿なのです。時が満ちて神の御子イエス様が地上に生まれてくださいました。まだ結婚していないマリヤの胎内に人間の手によらないで命が誕生しました。これは現在の科学からすると不思議でも何でもありません、人間のDNAには性別はありません。そしてDNAは必要とあれば自分で分裂しもう一つの命を作り出すことが出来ます。その組み合わせによって男にも女にもなれるのです。イエス様は聖霊によってマリヤのDNAからお生まれになったと考えられます。

2.贖罪(Atonement)

 贖罪とは主イエスが私達の身代わりとして罪の刑罰を受け、贖って下さったことを言います。面白いことに英語では贖罪に当たる言葉が無かったそうです。それで神学者たちは前置詞のatと名詞のoneをつなげて「神と人とをつなげる」と言う意味のatoneと言う言葉を作りました。その名詞形がatonementです。
人の子が来たのが、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためであるのと同じです。」マタイ20:28
人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。マルコ10:45
すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信じる人に与えられ、何の差別もありません。すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、 ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。ローマ3:22〜24
イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、「完了した。」と言われた。そして、頭を垂れて、霊をお渡しになった。ヨハネ19:30
「完了した」と言う言葉は原語で「テッタラスタイ」支払いが終わったことを意味します。私達の罪の負債は完済され、神の前に完全に正しいとされたことを意味します。贖いはキリスト教の中心テーマです。

3.復活(Resurrection)

 主イエスは人類の初穂として死からよみがえられました。
そして、あざけり、むち打ち、十字架につけるため、異邦人に引き渡します。しかし、人の子は三日目によみがえります。マタイ20:19
イエスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。」ヨハネ11:25
ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。ルカ24:6
しかし、朽ちるものが朽ちないものを着、死ぬものが不死を着るとき、「死は勝利にのまれた。」としるされている、みことばが実現します。Tコリント15:54

4.再臨(Second Coming)

 主イエスは再び来ると約束されました。
わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。ヨハネ14:3
その時になると、不法の人が現われますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。Uテサロニケ2:8
 主は再び来られて世界をサタンから奪い返し、正義と愛で地球を支配されます。その時は誰も知りません。未来に属することは実現して見なければ判らないので、私達はその時を待ち望むだけにしましょう。大切なことは最初に来られた時に語られ行われたことです。そのことを全世界に伝えることを求められています。
それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。マルコ16:15