ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。ミカ5:2
ベツレヘム、ベト=家、レヘム=パン、パンの家。ベツレヘムはエルサレムの南にある小さな町です。ここはヤコブの愛したラケルの墓があることと、ルツの姑ナオミの故郷でした。ラケルはヤコブに愛されましたが、なかなか子供を産めなかったために不幸な一生を送りました。しかし、ヨセフを産み最後にベニヤミンを生みながら死にました。哀れを誘う話です。そして墓も祖父のアブラハムやイサクやヤコブと一緒にヘブロンに葬られた姉のレアとは違ってベツレヘムにさびしく葬られています。
ルツもモアブ民族でありながら姑ナオミに付き従って、ベツレヘムの行きそこでボアズと結婚して子供を産みその子孫からダビデが生まれています。ルツは自分の家に帰れと言うナオミに対して激しくイスラエルの神を求めました。
ルツは言った。「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。あなたの死なれる所で私は死に、そこに葬られたいのです。もし死によっても私があなたから離れるようなことがあったら、主が幾重にも私を罰してくださるように。」ルツ1:16〜17
ラケルから生まれたヨセフは、後に当時の超大国エジプトの宰相となり、ルツから生まれた子の曾孫はイスラエルの最高の王となりました。そしてベツレヘムで生まれたイエス様は王の王、主の主となられました。ベツレヘムは王を生む地だったのです。
ベツレヘム、パンの家から生まれたイエス様はご自分を命のパンと言っています。
イエスは言われた。「わたしがいのちのパンです。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。ヨハネ6:35
パンは命を生かすために必要なものですが、この命は魂の命でもあります。
イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。』と書いてある。」マタイ4:4
主イエスはまことのパンです。そして神の言葉です。
それから、パンを取り、感謝をささげてから、裂いて、弟子たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与える、わたしのからだです。わたしを覚えてこれを行ないなさい。」食事の後、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流されるわたしの血による新しい契約です。ルカ22:19〜 20
毎日、パン(ご飯)を食べるように、主イエスの言葉を食べましょう。数年前、イスラエル旅行をした時、ガイドのアラブ系クリスチャンがベツレヘムで民家のようなレストランに案内してくれました。そこのおばさんが焚き火の中で焼いたパンを、灰を叩きながら持て来てくれたまだ熱いパンの味を忘れることが出来ません。おいしかった!