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ともし火

また、私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜明けとなって、明けの明星があなたがたの心の中に上るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。Uペテロ1:19
 私たちはともし火を知りません。今はスイッチ一つで部屋中が明るくなりますが、人類は6000年以上明かりとして、ともし火によって生活してきました。ろうそくだったり、ランプだったりしますが、細々としたわずかな明かりだったのです。しかし、ともし火は良い物です。結婚式場でもろうそくを灯すと急に命が通ったように感じるものです。
 今回の選挙には沢山の党が立っていますが“ともし火”とか“明かり”という党名はありません。しかし、今本当に必要なのは闇を照らす明かりなのです。
見よ。やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光があなたの上に現われる。イザヤ60:2
 人々は暗闇の中に居ることすら知りません。闇に慣れてしまって、暗いと感じなくなっています。しかし、私たちは光を持っています。
あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行ないを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。マタイ5:14〜16
 前に長野県の病院に入院したことがあります。その時、山の上にある街の灯が夜空に点々と輝いているのが印象に残っています。あなたの居るところが明るくなるように祈りましょう。まぶしいように輝くか、ほんのりと灯るかはあなたしだいです。まあ、昔のともしびはLEDや水銀灯のように明るくなかったのは私には救いですが・・・。
それは、あなたがたが、非難されるところのない純真な者となり、また、曲がった邪悪な世代の中にあって傷のない神の子どもとなり、いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです。ピリピ2:15〜16
 今、アメリカのクリスチャン人口は10%を下回っているそうです。ヨーロッパも同じか、もっと低いでしょう。一方アジアでは韓国では30%、中国も10%、シンガポールも20%など軒並みクリスチャン人口が激増しています。福音は西回りに地球を回り、アジアにやってきました。今後、シルクロードをさかのぼってエルサレムに到着するでしょう。すでに中国のクリスチャンたちはエルサレムへという目標を掲げて毎日祈っています。その熱気に圧倒された覚えがあります。日本では漠然とした祈りだけです。
そこで、天の御国は、たとえて言えば、それぞれがともしびを持って、花婿を出迎える十人の娘のようです。そのうち五人は愚かで、五人は賢かった。愚かな娘たちは、ともしびは持っていたが、油を用意しておかなかった。賢い娘たちは、自分のともしびといっしょに、入れ物に油を入れて持っていた。花婿が来るのが遅れたので、みな、うとうとして眠り始めた。ところが、夜中になって、『そら、花婿だ。迎えに出よ。』と叫ぶ声がした。娘たちは、みな起きて、自分のともしびを整えた。ところが愚かな娘たちは、賢い娘たちに言った。『油を少し私たちに分けてください。私たちのともしびは消えそうです。』しかし、賢い娘たちは答えて言った。『いいえ、あなたがたに分けてあげるにはとうてい足りません。それよりも店に行って、自分のをお買いなさい。』そこで、買いに行くと、その間に花婿が来た。用意のできていた娘たちは、彼といっしょに婚礼の祝宴に行き、戸がしめられた。そのあとで、ほかの娘たちも来て、『ご主人さま、ご主人さま。あけてください。』と言った。 しかし、彼は答えて、『確かなところ、私はあなたがたを知りません。』と言った。マタイ25:1〜12
 このたとえ話はちょっと難しいです。教会はキリストの花嫁といわれていますから、花婿を迎える娘たちとは一致しません。しかし、ここでイエス様が言われたのは“準備していなさい”ということです。アメリカ、ヨーロッパのクリスチャンを見ていると、準備が足りず、長く待ちすぎてだらけてしまったという感じです。
 キリスト教が栄えた国々に行くと、教会が一種の権力のようになって本来の素朴で個人的な信仰から離れているのを見ます。私たちは小さなともし火であることを、むしろ大事にしてイエス様の求めておられる真実な信仰を求め続けましょう。