ホームページ・メッセージ120701        小 石  泉

賛美の力

 最近、私は礼拝の賛美に恵まれています。ところが実際にはあまり歌えないのです。歌うと言うことはかなりエネルギーの要る行為で、体が弱ると真っ先に失われるのは声です。今はむしろ皆さんの賛美を聞いて恵まれています。賛美は力です。時にはそれは軍隊に勝ります。
この戦いではあなたがたが戦うのではない。しっかり立って動かずにいよ。あなたがたとともにいる主の救いを見よ。ユダおよびエルサレムよ。恐れてはならない。気落ちしてはならない。あす、彼らに向かって出陣せよ。主はあなたがたとともにいる。』」それで、ヨシャパテは地にひれ伏した。ユダのすべての人々とエルサレムの住民も主の前にひれ伏して主を礼拝し、ケハテ族、コラ族のレビ人たちが立ち上がり、大声を張り上げてイスラエルの神、主を賛美した。こうして、彼らは翌朝早く、テコアの荒野へ出陣した。出陣のとき、ヨシャパテは立ち上がって言った。「ユダおよびエルサレムの住民よ。私の言うことを聞きなさい。あなたがたの神、主を信じ、忠誠を示しなさい。その預言者を信じ、勝利を得なさい。」それから、彼は民と相談し、主に向かって歌う者たち、聖なる飾り物を着けて賛美する者たちを任命した。彼らが武装した者の前に出て行って、こう歌うためであった。「主に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」彼らが喜びの声、賛美の声をあげ始めたとき、主は伏兵を設けて、ユダに攻めて来たアモン人、モアブ人、セイル山の人々を襲わせたので、彼らは打ち負かされた。U歴代史20:12〜22
あなたは幼子と乳飲み子たちの口によって、力を打ち建てられました。それは、あなたに敵対する者のため、敵と復讐する者とをしずめるためでした。詩篇8:2
 賛美は神の住まいです。これは単なる詩的表現ではないはずです。
けれども、あなたは聖であられ、イスラエルの賛美を住まいとしておられます。詩篇22:3
 ところで賛美は音楽ですが、音楽が賛美ではありません。賛美は神様を喜ばす行為ですが、音楽は音を楽しむとあるように自分を喜ばす行為です。近頃の教会では、この音楽はあっても賛美はないと思うことがあります。しかし、教会で音楽を楽しむためだけに来る人々を排除してはなりません。彼らがある日、神様を賛美することになるかも知れないし、外部の人に比べればはるかに近いのです。問題は中心となるメンバーが固く“賛美”を認識していることです。
 理想の教会は三重構造です。中心となるメンバー(コア)、それを支えるメンバー、時々、または最近加わったメンバーです。これは大きな教会のほとんどがそうです。これを聖書は変わった形で表しています。(かなり抵抗を受ける解釈でしょうが)
王妃は六十人、そばめは八十人、おとめたちは数知れない。雅歌6:8
 これを現代の感覚で捕えないで下さい。いわゆる妾とかの感覚ではなく3000年前の王宮の感覚です。ソロモンほどでなくとも、王を取り巻く集団です。
 中心メンバーは固く結束していなければなりません。雪だるまのように、真ん中の塊が弱いと崩れてしまいます。牧師を中心に信仰に燃えることが望まれます。しかし、ともすると全体がコアのように堅い教会を作りたいと思うものです。そうすると中々教会は発展しません。富士山のように裾野が広いほど山は高いのです。教会は東京スカイツリーのようにコアだけで高いのは寂しいのです。“おとめたち”のように来たり来なかったり、信じているのか信じていないのかあやふやで頼りなく見えても、彼らも教会の構成員であるのです。その中からいつかコアの仲間に入ってくる人々が現れるかも知れません。
 日本人の多くは“アメイジンググレイス”が好きです。またゴスペルだけのために教会に集まる人々もいるでしょう。クリスマスソングもポピュラーです。賛美は教会に人々をひきつける重大な要素であるのです。
 また、賛美は色々なスタイルで歌って良いのです。
ハレルヤ。主に新しい歌を歌え。聖徒の集まりで主への賛美を。 イスラエルは、おのれの造り主にあって喜べ。シオンの子らは、おのれの王にあって楽しめ。
踊りをもって、御名を賛美せよ。タンバリンと立琴をかなでて、主にほめ歌を歌え。
主は、ご自分の民を愛し、救いをもって貧しい者を飾られる。
聖徒たちは栄光の中で喜び勇め。おのれの床の上で、高らかに歌え。詩篇149:1〜5
 時々、私たちの賛美がドラムやエレキギターを使うことに眉をひそめる人々もいますが、聖書は、踊り、ダンバリン、立琴(現在のギターのような楽器)を使って賛美せよと言っています。
 また、
ハレルヤ。神の聖所で、神をほめたたえよ。御力の大空で、神をほめたたえよ。
その大能のみわざのゆえに、神をほめたたえよ。そのすぐれた偉大さのゆえに、
神をほめたたえよ。
角笛を吹き鳴らして、神をほめたたえよ。十弦の琴と立琴をかなでて、神をほめたたえよ。
タンバリンと踊りをもって、神をほめたたえよ。緒琴と笛とで、神をほめたたえよ。
音の高いシンバルで、神をほめたたえよ。鳴り響くシンバルで、神をほめたたえよ。
息のあるものはみな、主をほめたたえよ。ハレルヤ。150:1〜6
 とあるようにあらゆる楽器で賛美することは聖書に忠実なことなのです。心から神をほめたたえましょう。賛美は敵を打ち砕くパワーですから。