今ではすっかり忘れられて、マインドコントロールという英語のほうがポピュラーになっていますが、こういう言葉も日本にはあるのだということを覚えたいです。
最近、テレビタレントの女性が占い師に洗脳されていたという話題が世間を騒がせていますが、これなど非常に分かりやすい話で間もなく解けるでしょう。それよりもっともっと壮大な洗脳が行われているのです。第二次大戦中は日本人全体が洗脳されていました。
沖縄やサイパンでは多くの一般市民が武器もないのに米軍と闘い、自殺しました。神風特攻隊などという自殺を強要する作戦も行われました。この作戦の発案者は「私も最後の一機で突入する」と演説しながら、敗戦後は知らぬ顔で長生きしました。
日本だけでなく世界中で洗脳は行われました。中世のカトリック、近世の共産主義など考えたらいくらでもあります。今も北朝鮮ではとんでもない指導者が賛美されています。さらに日本では新興宗教がはびこっています。これなども洗脳といえるでしょう。
どうしてこんなに人間は騙されやすいのでしょうか。元々はエバがサタンに洗脳されて善悪の木の実を食べた時から洗脳は始まったのです。人間の精神は非常に脆弱なものだと思わされます。
主よ、わたしをあわれんでください。わたしは弱り衰えています。主よ、わたしをいやしてください。わたしの骨は悩み苦しんでいます。詩篇6:2
人があなたに向かって、『なぜ嘆くのか』と言うなら、『この知らせのためである。それが来れば人の心はみな溶け、手はみななえ、霊はみな弱り、ひざはみな水のようになる。見よ、それは来る、必ず成就する』と言え」と主なる神は言われる。エゼキエル21:7
普段、元気で明るい人にも闇の時というものがあるでしょう。心がなえ、悲しみに胸がふさがれ、体の節々まで痛むという経験をすることもあるでしょう。聖書はこう言う悩みを骨の痛みとして表現していますが、骨の病気は悩みと関係があるのかもしれません。
恐ろしい事はわたしに臨み、わたしの誉は風のように吹き払われ、わたしの繁栄は雲のように消えうせた。今は、わたしの魂はわたしの内にとけて流れ、悩みの日はわたしを捕えた。 夜はわたしの骨を激しく悩まし、わたしをかむ苦しみは、やむことがない。ヨブ30:15〜17
主よ、わたしをあわれんでください。わたしは弱り衰えています。主よ、わたしをいやしてください。わたしの骨は悩み苦しんでいます。詩篇6:2
わたしは水のように注ぎ出され、わたしの骨はことごとくはずれ、わたしの心臓は、ろうのように、胸のうちで溶けた。22:14
わたしのいのちは悲しみによって消えゆき、わたしの年は嘆きによって消えさり、わたしの力は苦しみによって尽き、わたしの骨は枯れはてました。31:10
わたしの日は煙のように消え、わたしの骨は炉のように燃えるからです。102:3
詩篇を読んで驚くのはダビデの悩み苦しみがいかに深く大きかったかということです。まるでダビデの悩みの書とさえ思わされるのです。王であるダビデがこんなに多くの深い悩みを持っていたとは驚きであり、それをまた詳細に書き表し、記録していったということも驚きです。
こういう悩み苦しみを経験しない人は本当の意味で人生を生きているとは言えません。ダビデとは神に愛されたという意味だといいますが、神に愛された人の生涯がこんなにも悩みに満ちていたとは意外であり、同時に慰めです。
こういう悩み苦しみと真正面に向き合うのでなく、どこかに逃げ道を求める時、洗脳は有効な手段になります。人は悩むものであり、苦しみは人生に必ず伴うものだという事実を受け入れられないと、むしろ洗脳に救いを求めることになります。
血の滲むような、骨が痛むような、悩みと苦しみは、あなたの精神を鍛え、神にふさわしい人間性を養うのです。
主は常にあなたを導き、良き物をもってあなたの願いを満ち足らせ、あなたの骨を強くされる。あなたは潤った園のように、水の絶えない泉のようになる。イザヤ58:11