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ベツレヘム

ベツレヘムの羊飼いの野
ベツレヘムとはパンの家という意味です。ベテは家、レヘムはパンで「わたしは命のパンである《と言われたイエス様の誕生にふさわしい吊前です。私は二回ベツレヘムに行きました。ところがさっぱり覚えていないのです。ただレストランで食べたパンのおいしさだけが今でも鮮明に残っています。一度目はにぎやかな商店街の中にある食堂のような庶民的なところで、二度目は普通の民家のような食堂にアラブ人のガイドさんが連れて行ってくれました。そこのおかみさんが焚き火のあとの灰の中で焼いたパンを、灰を叩きながら出してくれたのですが、それは絶品でした。私は、ご飯が好きでパンはあまり好きではありませんでしたが、あのベツレヘムのパンは、ご飯はいらないと思いました。帰国後ベツレヘムで買ったパンと、カナで買ったぶどう酒で聖餐式をしました。ちなみにヨルダン川の水をビンに入れてもってきて洗礼式の水槽に入れたこともありました。
ベツレヘムはエルサレムの南西にある小さな村でした。この町でルツはボアズと出会い結婚しオベデが生まれその子エッサイにダビデが生まれました。そのためにベツレヘムはダビデの町と呼ばれました。ルツは元々モアブ民族の出身で、モアブはアブラハムの甥ロトの娘が父からもらった子で、イスラエルでは非常にさげすまれた民族でした。モアブとはメー“から”アブ“父”という意味で「父からもらった子《という意味ですから情けない話なのです。しかし、その家系からイスラエル最高の王ダビデが生まれ、その子孫にイエス様の父ヨセフが生まれたのです。マリヤもダビデの家系です。上思議ですね。イエス様の誕生には人間的にはさげすまれ、のけ者にされ、捨てられた人々が関わってくるのです。
イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、次の聖書のことばを読んだことがないのですか。『家を建てる者たちの見捨てた石。それが礎の石になった。これは主のなさったことだ。私たちの目には、上思議なことである。』《マタイ21:42
ベツレヘム遠景
預言者ミカはイスラエルを励ます言葉の中に突然ベツレヘムの吊を挙げています。
ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。ミカ5:2
このことからイスラエルの聖書学者の間では、メシヤはベツレヘムから生まれると言うことは知られていました。ベツレヘムは神の御子が人となった場所です。宇宙の、銀河系の、太陽系の、地球の、中東の、パレスチナの、小さな村に天地の創造主の御子はお生まれになりました。ミカは、それは「永遠の昔から定め《られていたと言っています。天地の生まれる前からベツレヘムは御子の降誕の場所として定められていたのです。
「パンの家《は人類に命と救いを与えるパン屋さんでした。
イエスは言われた。「わたしがいのちのパンです。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。《ヨハネ6:35