キリスト教の大きな特徴は、キリストがもう一度この世界に帰って来ると言う教えです。
主イエスはご自身の言葉でそれを約束されました。
あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。ヨハネ14:1〜:3
一般の人々にとって、これはいかにも馬鹿げた御伽噺と思われるかもしれませんが、キリスト教からこの再臨(再び来られること)を取ったら他の宗教となんら変わらない空しい道徳宗教になってしまいます。
ユダヤ教の場合、元々メシア(ギリシャ語でキリスト)がまだ来ていないのですから再臨などありえません。しかし、メシアが来るという信仰はあるのです。彼らはもう6000年もそれを待っています。それはキリストの弟子たちにとっても大きな希望でした。
そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」イエスは言われた。「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています。しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」こう言ってから、イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲に包まれて、見えなくなられた。イエスが上って行かれるとき、弟子たちは天を見つめていた。すると、見よ、白い衣を着た人がふたり、彼らのそばに立っていた。 そして、こう言った。「ガリラヤの人たち。なぜ天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様で、またおいでになります。」使徒行伝1:6〜11
いつの日かメシアが現れ、イスラエルを再興し、世界を支配するという希望はユダヤ教の最大の希望です。彼らの中の一部の人々は、それがあまりにも長いので、自分たちでそれを実現しようと考えるようになりました。これが現在の世界を動かしているネオコンと呼ばれる人々です。
しかし、キリストは「あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。」「あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様で、またおいでになります。」と言われたように“あの方が”もう一度来られるのです。
主イエスが再び来られて世界を改めると言うのは、受肉、贖い、復活、再臨というキリスト教の四つの重要な教えの一つです。(受肉とは神が人となったということ。贖いとは十字架で人の身代わりとなったと言うこと)
もしキリストが再び来られないなら、今、思いのままにこの世を荒らしまわっているサタンがこの世の王であり主権者となってしまうでしょう。そんなことはありません。
また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。彼は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これを千年の間縛って、底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。また私は、多くの座を見た。彼らはその上にすわった。そしてさばきを行なう権威が彼らに与えられた。また私は、イエスのあかしと神のことばとのゆえに首をはねられた人たちのたましいと、獣やその像を拝まず、その額や手に獣の刻印を押されなかった人たちを見た。彼らは生き返って、キリストとともに、千年の間王となった。 そのほかの死者は、千年の終わるまでは、生き返らなかった。これが第一の復活である。この第一の復活にあずかる者は幸いな者、聖なる者である。この人々に対しては、第二の死は、なんの力も持っていない。彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストとともに、千年の間王となる。黙示録20:1〜6
今、世界は塗炭の苦しみにあっています。あらゆるものが不具合で、上手く行きません。不条理で悲惨です。戦争、飢餓、詐欺、病気、絶望が世界を覆っています。これはサタンの働きのためなのです。今は人間の不具合、不条理、悲惨が、最大限に絞り出されています。サタンに従って来た世界がこんなにも無残だったことが確認されています。
しかし、あの方がもう一度来られます。そしてサタンを滅ぼし世界を正します。今が悲惨であればあるほど、キリストの救いと力は驚きをもって見られるでしょう。
世界は混乱と不合理で、終わることも無く続くのではありません。神のはっきりとしたスケジュールの元に管理されているのです。間もなくキリストが来られて、サタンを滅ぼし、世界を千年間支配するとありました。これを千年王国と呼びます。
ヒトラーは自分の支配したドイツを「第三帝国」と呼びました。それはローマ帝国、神聖ローマ帝国に次ぐ第三のローマ帝国で、千年続くと言ったのです。しかし、実際には十年ほどしか続きませんでした。
しかし、キリストの王国は千年続くとあります。私は千年王国について何も分かりません。ただ、キリストが再臨されることだけは信じています。