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苦よもぎ

すると、七つのラッパを持っていた七人の御使いはラッパを吹く用意をした。第一の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、血の混じった雹と火とが現われ、地上に投げられた。そして地上の三分の一が焼け、木の三分の一も焼け、青草が全部焼けてしまった。第二の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして海の三分の一が血となった。すると、海の中にいた、いのちのあるものの三分の一が死に、舟の三分の一も打ちこわされた。第三の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が天から落ちて来て、川々の三分の一とその水源に落ちた。この星の名は苦よもぎと呼ばれ、川の水の三分の一は苦よもぎのようになった。水が苦くなったので、その水のために多くの人が死んだ。第四の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれたので、三分の一は暗くなり、昼の三分の一は光を失い、また夜も同様であった。また私は見た。一羽のわしが中天を飛びながら、大声で言うのを聞いた。「わざわいが来る。わざわいが、わざわいが来る。地に住む人々に。あと三人の御使いがラッパを吹き鳴らそうとしている。」
黙示録8:6〜13
 1986年の3月か4月のことです。私は教会の聖書研究会でこの箇所を学んでいました。そして「この苦よもぎとは放射能のことに違いない」と語ったのです。その後、4月26日にチェルノブイリの原発事故が起こり放射能汚染が世界的な話題になりました。間もなく小泉兄弟が「先生、チェルノブイリって苦よもぎと言う意味だそうですよ」と言ったときにはびっくりしました。神様は苦よもぎが放射能であることを教えてくださったのです。
 この箇所の初めの部分は原水爆の爆発のようです。そのころ盛んにアメリカが南太平洋のビキニ環礁などで、原水爆の実験をしていました。それは正に「火の燃えている大きな山のようなもの」でしたから、すぐに分かりました。
 ここの「たいまつのように燃えている大きな星」はひとつの事故や実験を表しているのではなく、原水爆の戦争による災害を総合的に表しているのでしょう。放射能汚染によって多くの人が死ぬのでしょう。それは川々とその水源の3分の1を汚染するとあります。
 さらに原水爆によって巻き上げられた粉塵によって大気の3分の1が覆われるために、太陽や月星などが光を失います。
 私たちは今、福島第一原発のことでおびえていますが、もっともっと恐ろしいことが起こるでしょう。間もなく世界的な核戦争が起こります。それは恐らく非常に短期間で終わるでしょう。主イエスがこう言っておられます。
もしその日数が少なくされなかったら、ひとりとして救われる者はないでしょう。しかし、選ばれた者のために、その日数は少なくされます。マタイ24:22
 つまり、どんな災厄も神の御意志の中でコントロールされているのです。
 これから起こる戦争はロシアとアメリカの間で行われるでしょう。 エゼキエル書38〜39章にゴグの地のマゴクという王がイスラエルを攻撃することが書かれています。
人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。ペルシヤとクシュとプテも彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着けている。ゴメルと、そのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマと、そのすべての軍隊、それに多くの国々の民があなたとともにいる。備えをせよ。あなたも、あなたのところに集められた全集団も備えをせよ。あなたは彼らを監督せよ。多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいるあなたは、あらしのように攻め上り、あなたと、あなたの全部隊、それに、あなたにつく多くの国々の民は、地をおおう雲のようになる。エゼキエル書38:2〜9
 ここのメシェクとトバルというのはそれぞれモスクワ、トボルスクの語源と言われています。また大首長は英語のKing James Version では「ロシ」となっていて「ロシの」という場合ロシアとなります。この時、ロシアはペルシヤとクシュとプテすなわちイラン、エチオピア、リビアと共に中東諸国を集めて「全集団も備えをし。彼らを監督」します。
神である主はこう仰せられる。その日には、あなたの心にさまざまな思いが浮かぶ。あなたは悪巧みを設け、こう言おう。『私は城壁のない町々の国に攻め上り、安心して住んでいる平和な国に侵入しよう。彼らはみな、城壁もかんぬきも門もない所に住んでいる。』あなたは物を分捕り、獲物をかすめ奪い、今は人の住むようになった廃墟や、国々から集められ、その国の中心に住み、家畜と財産を持っている民に向かって、あなたの腕力をふるおうとする。シェバやデダンやタルシシュの商人たち、およびそのすべての若い獅子たちは、あなたに聞こう。『あなたは物を分捕るために来たのか。獲物をかすめ奪うために集団を集め、銀や金を運び去り、家畜や財産を取り、大いに略奪をしようとするのか。』と。それゆえ、人の子よ、預言してゴグに言え。神である主はこう仰せられる。わたしの民イスラエルが安心して住んでいるとき、実に、その日、あなたは奮い立つのだ。38:10〜14
 ヘンリー・グルーバー師によれば、ここの「あなたの心にさまざまな思いが浮かぶ」という言葉は“もう一つの作戦”という意味だそうです。彼らは「城壁のない町々の国に攻め上り、安心して住んでいる平和な国」に攻め込みますが、これなどアメリカを表すのにこれ以上の表現がないほどです。
 前後関係は明確ではありませんが、黙示録の記事とこのゴグの戦乱とが私には同じものに思えてなりません。良く、ハルマゲドンが世界の最終戦争といわれますが、これはサタンの惑わしだと思います。黙示録のハルマゲドンの記事を読むとそれが人間同士の戦争とは思えないのです。反キリストが再臨するキリストを迎え撃つために世界の軍隊を集結させるのだと私は思います。
 このゴグの戦乱によってアメリカは人口が半分になるかも知れません。ヘンリー・グルーバー師や私の友人で長い間サタン礼拝の女性祭司だったシスコ・ホイーラー姉、イギリス情報部の高級将校だったジョン・コールマン氏などが同じことを話しています。
 今、福島ではこの苦よもぎを押さえ込むために必死の努力が払われています。私たち神の民は彼らの働きを感謝し、神様に祈らなければなりません。全てを治めたもう主が、彼らを祝福し、その働きを有益なものとしてくださいますように。
 神よ、日本をお守り下さい。この民を救ってください。