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レビ記  No. U 祭司の務め

6章7節〜30節 祭壇の火

 全焼のいけにえは一晩中祭壇の上で焼き続けなければならず、火は燃え続けさせます。祭司は亜麻布の衣を着ます。これは日本の神社の神官と同じだということです。彼らは祭壇で焼いたいけにえの灰を外に捨てに行く場合、別の衣装を着なければなりませんでした。「きよい所」とはゴミ捨て場のことです。祭壇の火は燃え続けさせるために毎朝新しい薪を加えました。「消してはならない」とあります。これは祈り似ていますね。
私たちの祈りについて新約聖書Tテサロニケ5:16〜18にはこうあります。
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。
 さらに穀物のささげ物は天幕の庭でアロンの子たちの男子だけが食べることが出来ました。これは聖なる食物でした。もちろん彼らがこれだけしか食べなかったわけではないでしょう。これに触れるものさえ聖なるものとなりました! 聖餐式のパンを連想しますね。

祭司の任命のパン

 祭司が油注がれる日のささげ物であるパンは食べてはなりませんでした。これは全て焼き尽くしました。朝と夕方に焼きました。

祭司の罪のいけにえ

 祭司の罪のためのいけにえは聖なる所、会見の天幕に庭で食べました。触れた者は全て聖なるものとなりました。神の業は軽々しく行うべきではないですね。信仰に熱心であることと、神への奉仕は厳密に分けなければなりません。それは尊く聖いものだからです。血がついたら天幕の庭で洗いました。煮た器は土の場合は壊され、青銅の場合はすり磨かれました。聖所の贖いをしたいけにえは食べてはなりませんでした。焼かれました。

7章 いけにえの務めに関する細則

 これは前回の繰り返しですが、いけにえの皮が祭司のものとなること、感謝のいけにえ、和解のいにえはその日のうちに食べることなどが書かれています。神様に祈って答えられても感謝を忘れることがあってはならないですね。誓願、自発のいけにえの肉の残りは翌日に食べてもかまいませんでした。さらに残った肉は三日目に火で焼きました。これは衛生面での戒めでしょう。その他にも汚れたものに触れた場合は食べてはならないというのも、冷蔵庫のない時代の大切な衛生です。さらに脂肪と血を食べることの禁止があります。これは厳格に守られました。その他、和解のいけにえの細かい規定がありますが、その意味は判りません。

8章 祭司の任命の儀式

祭司の任命に関しては驚くほど厳格な規定があります。聖職につくということの重大さを感じます。厳粛な思いです。

1.祭司となるアロンとその子らと装束、聖なる油、罪のいけにえの雄牛、二頭の雄羊

    パンのかごを持って、全会衆を集めました。

2.彼らを水で洗い、装束とエポデをつけウリムとトンミムを胸当てに入れました。

3.頭にかぶりものを被らせ、金の札をつけました。

4.聖なる油で幕屋と全てのものに注ぎました。

5.アロンの頭からその油を注ぎました。(詩篇133:2)

6.アロンの子らもやはり装束とターバンをつけさせました。

7.罪のためのいけにえの雄牛をほふり、その血を祭壇の角に塗り、残りを土台に注ぎ聖別しました。

8.内臓と脂肪、肝臓と腎臓の小葉を焼き、その他の肉は宿営の外のゴミ捨て場で焼きました。

9.雄羊を全焼のいけにえとしてほふり血を祭壇の周りに注ぎました。

10.もう一頭の羊を任職の羊として捧げました。その血をアロンの右の耳たぶと右手の親指、右足の親指に塗りました。この意味は判りません。アロンの子らにも同じようにしました。

11.パンとせんべいを羊の右のももの上に置き手のひらに載せて揺り動かしました。胸も同じようにしました。

12.血と注ぎ油をアロンとその子らに振り掛けました。

13.その羊の肉を煮て天幕の入り口で食べました。

14.アロンとその子らは七日間天幕の庭から出てはいけませんでした。(トイレなどはどうしたのでしょうか。多分それは良かったのでしょう。それにしても結構つらいものだったのではないでしょうか。)

9章  全国民の聖別式

1.子牛を罪のいけにえとし、雄羊を全焼のいけにえとしました。

2.雄山羊を罪のいけにえ、一歳の子牛と子羊を全焼のいけにえとしました。(これは前のものと重複するように思うのですが、書かれている通りに記します。)

3.和解のいけにえとして雄牛と雄羊、穀物のささげものを捧げました。

4.全会衆が天幕の前に出て、神の前に立ちました。アロンは命じられた通りに儀式を行いました。

 その後、次のようなことが起こりました。
9:22 それから、アロンは民に向かって両手を上げ、彼らを祝福し、罪のためのいけにえ、全焼のいけにえ、和解のいけにえをささげてから降りて来た。 9:23 ついでモーセとアロンは会見の天幕にはいり、それから出て来ると、民を祝福した。すると主の栄光が民全体に現われ、 9:24 主の前から火が出て来て、祭壇の上の全焼のいけにえと脂肪とを焼き尽くしたので、民はみな、これを見て、叫び、ひれ伏した。