ホームページ・メッセージ090301 小 石 泉
今、黙示録を学ぶ-[
16:1 それから、大きな声が聖所から出て、七人の御使にむかい、「さあ行って、神の激しい怒りの七つの鉢を、地に傾けよ」と言うのを聞いた。 16:2 そして、第一の者が出て行って、その鉢を地に傾けた。すると、獣の刻印を持つ人々と、その像を拝む人々とのからだに、ひどい悪性のでき物ができた。 16:3 第二の者が、その鉢を海に傾けた。すると、海は死人の血のようになって、その中の生き物がみな死んでしまった。
七つの封印の七番目の七つのラッパの七番目の災害は「神の激しい怒りの鉢」です。多くのクリスチャンは神に反逆するサタンとそれに喜んで追随する人間たちの邪悪さを知りません。どれほど多くの人々がこれらの邪悪な人間によって殺されたことか。特に一九世紀から二〇世紀には、これまでにないほど不自然で意図的な戦争や殺戮が行われました。ボーア戦争、第一次、第二次世界大戦、共産主義革命、文化大革命,ポルポト政権、コソボ、アフガニスタン、イラク。これらは本来なら起こるはずのない戦争でした。その他にも邪悪な企てによってどれほど多くの人々が苦しめられたことでしょう。神様の正しい裁きが起こらない方がおかしいです。
初めの災害は悪性のできものでした。この雛形は神がモーセを通してエジプトに起こした災いに見られます。もちろん規模は数段上ですが。
それはエジプトの全国にわたって、細かいちりとなり、エジプト全国で人と獣に付いて、うみの出るはれものとなるであろう」。出9:9
総じて出エジプト記の十の災いは終末における神の裁きの予兆として考えられます。
16:4 第三の者がその鉢を川と水の源とに傾けた。すると、みな血になった。 16:5 それから、水をつかさどる御使がこう言うのを、聞いた、「今いまし、昔いませる聖なる者よ。このようにお定めになったあなたは、正しいかたであります。 16:6 聖徒と預言者との血を流した者たちに、血をお飲ませになりましたが、それは当然のことであります」。 16:7 わたしはまた祭壇がこう言うのを聞いた、「全能者にして主なる神よ。しかり、あなたのさばきは真実で、かつ正しいさばきであります」。
ここに言う“血”が本当に血なのか、それとも旧約聖書全般に赤い水を血と呼んでいるように見える点から、ただ赤い水なのか分かりません。言えることは全ての真水が汚染されて飲用にも洗浄にも使えなくなるということでしょう。ここにクリスチャンが居るのかいないのかはやはり分からないとしか言えません。
16:8 第四の者が、その鉢を太陽に傾けた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。 16:9 人々は、激しい炎熱で焼かれたが、これらの災害を支配する神の御名を汚し、悔い改めて神に栄光を帰することをしなかった。
太陽の異常は最近も伝えられています。地球温暖化が叫ばれていますが、この場合は太陽そのものが激しい活動をするのでしょう。そんな苦しみの中でも人々は悔い改めることがありません。
16:10 第五の者が、その鉢を獣の座に傾けた。すると、獣の国は暗くなり、人々は苦痛のあまり舌をかみ、 16:11 その苦痛とでき物とのゆえに、天の神をのろった。そして、自分の行いを悔い改めなかった。
これも出エジプト記の災いに似ています。それにしても太陽光が強くなった後に、今度は暗くなるというのも不思議な話です。地球が温められた結果、何らかの要因で、逆に寒冷化するのでしょうか。天変地異の連続です。
16:12 第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。 16:13 また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。 16:14 これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。 16:15 (見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである。) 16:16 三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した。
いよいよハルマゲドンです。それはユーフラテス川の東から来る“王たち”によって起こります。このために龍と獣と偽預言者、すなわちサタンの三位一体からそれぞれかえるのような霊が出てきたとあります。それらは“しるしを行う悪霊の霊”という不思議な説明が付けられています。この奇妙な生物は、何か固有の生命体なのか、それとも霊的な信号なのかわかりません。
彼らの目的は「全世界の王たちのところに行き、彼らを召集した」とあります。サタンの三位一体から出たメッセージは世界の軍隊を召集するためでした。ここで注意したいのは、この戦争が人間同士の争いではないということです。それは「全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった」とあります。世界中の軍隊はなんのためにイスラエルの小さなエスドラエロン平原に集まってくるのでしょうか。こんな関東平野よりも小さな場所に、今なら戦車や大砲やミサイルを互いに向け合うのはあまりにもおかしいです。彼らは相当な武装をしてくるでしょうがその切っ先はエルサレムだと私は思います。これらの世界の精鋭部隊は再臨するキリストを阻止するために集められるに違いありません。それは「全能なる神の大いなる日」だからです。サタンの究極の目的はイスラエル、特にエルサレムを地上から抹殺することです。そうすればキリストの再臨の舞台はなくなります。とりわけ天使たちは、キリストがオリーブ山に戻って来ると預言しましたからオリーブ山を核攻撃して平地にしたり谷にしたり、またエルサレムに新しく建設される第三神殿を破壊すれば御言葉は成就しなくなります。サタンは主イエスを憎悪していますから、そうしたいのです。しかし、そうはなりません。
その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。Uテサロニケ2:8
とあるからです。私の考えではハルマゲドンは人間同士の戦いではなく再臨されるキリストへの軍事行動だとおもいます。サタンは再臨されるキリストを核兵器やその他の科学的な兵器で抹殺しようとするのでしょう。愚かなことです。なお、現在では核兵器をはるかにしのぐ兵器、地球そのものさえ破壊しかねないスカラー、ELF、電磁波などの恐るべき兵器が出来ています。
16:17 第七の者が、その鉢を空中に傾けた。すると、大きな声が聖所の中から、御座から出て、「事はすでに成った」と言った。 16:18 すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激しい地震があった。それは人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったようなもので、それほどに激しい地震であった。 16:19 大いなる都は三つに裂かれ、諸国民の町々は倒れた。神は大いなるバビロンを思い起し、これに神の激しい怒りのぶどう酒の杯を与えられた。 16:20 島々はみな逃げ去り、山々は見えなくなった。 16:21 また一タラントの重さほどの大きな雹が、天から人々の上に降ってきた。人々は、この雹の災害のゆえに神をのろった。その災害が、非常に大きかったからである。
最後の災害です。それは「人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったような」地震です。これまでの地震の最大のものでもマグニチュード8〜9でしょう。しかし、この地震は10を越えるものとなるでしょう。この大いなる都と言うのはどこのことを言うのでしょうか。エルサレムのことでしょうか。しかし、エルサレムを大いなる都と呼ぶことは似つかわしくないと思います。現在、世界最大の都市は、人口はともかくニューヨークでしょう。また、奇妙なことにアメリカは今、イラクで大規模なバビロン遺跡の修復を行っています。また、バグダットに世界最大の大使館を作っています。そこには大使館はもちろんスーパーマーケットやサッカー場、銀行、郵便局などがあり、1000人以上が駐在することになっています。それは城砦のような区画です。大統領候補だったマケイン氏は「アメリカは、今後100年はイラクに駐在する」と言っていました。私にはアメリカが「自分がバビロンである」と世界に宣言しようとしているように思われてなりません。ただ、ヨハネがこれを書いた当時は、大いなる都と言うのはローマでした。黙示録を良く読むと、ローマという代わりにバビロンと言っていると思われる節があります。そう言うのは非常に危険だったのでしょう。ではこれはローマのことでしょうか。
私は神に反逆した都市が、バビロン⇒ローマ⇒ロンドン⇒ニューヨークと移っていったように思われます。つまり反逆のスピリットが移っていたのです。これはあくまで私の独断と偏見ですが。
「島々はみな逃げ去り、山々は見えなくなった」とあるのは世界中で起こることでしょうか。それともある地域のことでしょうか。これが最後の災いであることを考えると全地球的なものかもしれません。 また「一タラントの重さほどの大きな雹が、天から人々の上に降ってきた」とありますが一タラントは約35キログラムですからものすごい雹ですね。「人々は、この雹の災害のゆえに神をのろった。その災害が、非常に大きかったからである」とあるのを見ると、人間とは懲りないものですね。こんなになっても、まだ神様を呪っているのです。