ホームページ・メッセージ081005 小 石 泉
新世界へのご案内
世界は金融界の危機の為に緊張しています。まるで神々のように巨大で強力だったアメリカの証券会社や銀行がつぶれて、この先、さらに1000以上の銀行が閉鎖されるだろうと権威ある人が言っています。しかし、私はあの蛇のように狡猾な銀行家たちがこのような事態を予測できなかったとは到底思えません。全ては計算済みなのだと思います。
また、日本では比較にならない規模ながら“振り込め詐欺”があとを断たないばかりか、さらに増えていると言います。
わが子よ。罪人たちがあなたを惑わしても、彼らに従ってはならない。もしも、彼らがこう言っても。「いっしょに来い。われわれは人の血を流すために待ち伏せし、罪のない者を、理由もなく、こっそりねらい、よみのように、彼らを生きたままで、のみこみ、墓に下る者のように、彼らをそのまま丸のみにしよう。あらゆる宝物を見つけ出し、分捕り物で、われわれの家を満たそう。おまえも、われわれの間でくじを引き、われわれみなで一つの財布を持とう。」わが子よ。彼らといっしょに道を歩いてはならない。あなたの足を彼らの通り道に踏み入れてはならない。箴言1:10〜15
ここに書かれていることは詐欺師たちや強盗たちの計画ですが、私たちは誰にも騙されてはなりません。主イエスはこう言っています。
わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中に送るようなものである。だから、へびのように賢く、はとのように素直であれ。マタイ10:16
クリスチャンはこの警告の最後だけしか読み取りません。しかし、はとよりへびの方が先に書かれていることを覚えてください。まず、へびのように賢くなければ、はとのように素直なのは危険だからです。
彼らは待ち伏せして自分の血を流し、自分のいのちを、こっそり、ねらっているのにすぎない。利得をむさぼる者の道はすべてこのようだ。こうして、持ち主のいのちを取り去ってしまう。箴言1:18〜19
彼らは自分の血を待ち伏せし、自分の命を伏してねらうのだ。すべて利をむさぼる者の道はこのようなものである。これはその持ち主の命を取り去るのだ。口語訳
詐欺師や強盗たちは、実は自分をわなに掛け、自分の命を失うのだと聖書は言います。中国のメラミン入りの牛乳にしても、水を入れて増量した牛乳にメラミンを入れてたんぱく質を増やして儲けたつもりでも、最後にはばれて逮捕され重大な刑を受けるようなものです。元々、他人をだます目的で知恵をしぼるとき、すで自分の心を殺しているではありませんか。妻に保険金を掛けて、トリカブトの毒を飲ませて殺した人がいますが、そのために結婚し、研究し、トリカブトを栽培する時点で、すでに彼の心は悪鬼のようです。自分を永遠の滅びに定めています。巨大な銀行や証券会社でも、規模が大きくスマートなだけで、同じことです。
知恵は、ちまたで大声で叫び、広場でその声をあげ、騒がしい町かどで叫び、町の門の入口で語りかけて言う。「わきまえのない者たち。あなたがたは、いつまで、わきまえのないことを好むのか。あざける者は、いつまで、あざけりを楽しみ、愚かな者は、いつまで、知識を憎むのか。わたしの叱責に心を留めるなら、今すぐ、あなたがたにわたしの霊を注ぎ、あなたがたにわたしのことばを知らせよう。1:20〜23
ここで知恵とか知識と言う言葉は、宣教、福音を伝えることを表しているかのようです。神の福音はこのように伝えられ、世界に広まりました。神の霊は世界に溢れています。しかし、多くの人々は拒絶します。
わたしが呼んだのに、あなたがたは拒んだ。わたしは手を伸べたが、顧みる者はない。あなたがたはわたしのすべての忠告を無視し、わたしの叱責を受け入れなかった。それで、わたしも、あなたがたが災難に会うときに笑い、あなたがたを恐怖が襲うとき、あざけろう。恐怖があらしのようにあなたがたを襲うとき、災難がつむじ風のようにあなたがたを襲うとき、苦難と苦悩があなたがたの上に下るとき、そのとき、彼らはわたしを呼ぶが、わたしは答えない。わたしを捜し求めるが、彼らはわたしを見つけることができない。なぜなら、彼らは知識を憎み、主を恐れることを選ばず、わたしの忠告を好まず、わたしの叱責を、ことごとく侮ったからである。箴言1:24〜30
神様はこのような世界をいつまでもそのままにして置かれるわけではありません。あのノアの洪水もかたくなで悪に走る人類を長い忍耐の末に滅ぼされたのです。その同じことが間もなく起ころうとしています。
それとも、神の慈愛があなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と忍耐と寛容とを軽んじているのですか。ローマ2:4
神は、キリスト・イエスを、その血による、また信仰による、なだめの供え物として、公にお示しになりました。それは、ご自身の義を現わすためです。というのは、今までに犯されて来た罪を神の忍耐をもって見のがして来られたからです。同3:25
もし、神が怒りをあらわし、かつ、ご自身の力を知らせようと思われつつも、滅びることになっている怒りの器を、大いなる寛容をもって忍ばれたとすれば、同9:22
このような神の大いなる忍耐の時が、いつまでも続くわけではありません。
神は言われます。「わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた。」確かに、今は恵みの時、今は救いの日です。Uコリント6:2
この2000年間は、恵の時、救いの日でした。しかし、もうその時、その日は終わろうとしています。私たちが今直面している時代は、その日、その時、キリストが再び来られて正義と愛で世界を治められる時の前に、少しだけ訪れる、これまでに経験したことのない異常な世界です。私はこのことを長年忠告して来ましたが、誰も聞きませんでした。それどころか、うるさがれ、陰謀論者と軽蔑されました。
次のように言うでしょう。「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。先祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。」Uペテロ3:4
しかし、間もなく大きな金融崩壊が起こるでしょう。貨幣や通貨は無くなります。代わりに電子マネーが使われるでしょう。それに伴い世界戦争も起こるでしょう。その後、反キリストが世界を一時的に治めるでしょう。しかし、神とともにあるもの、神の言葉に聞き従うものは守られるでしょう。
それで、彼らは自分の行ないの実を食らい、自分のたくらみに飽きるであろう。わきまえのない者の背信は自分を殺し、愚かな者の安心は自分を滅ぼす。しかし、わたしに聞き従う者は、安全に住まい、わざわいを恐れることもなく、安らかである。箴言1:31〜33
ただ、私が心配しているのは、世界の教会が、まるでそんなことは無いように振舞っていることです。教会も、聖会も、新聞も、いろいろな書き物も、まるで今までの社会がいつまでも続くように、何も変わらないことを前提にしているようです。リバイバル、リバイバルと馬鹿の一つ覚えのように、来るはずのない幻想を追い求めています。今はリバイバルのときではありません、サバイバルのときです。
かつてベトナム戦争のとき、南ベトナムのハノイはすでに共産主義北ベトナムの兵士ベトコンに包囲されていました。しかし、ハノイの“福音的な”キリスト教会は、共に集まって「宣教十ヵ年計画」の会議を開いていました。間もなく、ハノイにベトコンの総攻撃が行われ、アメリカ軍は逃げてしまいました。多くの牧師たちは運よくアメリカ軍に拾われたわずかな人々を除いて、捕らわれ、殺されました。
今、世界は新しい時代を迎えようとしています。それは明るい未来ではなく、しばらくの間は厳しく暗い時代です。専門用語で「新世界秩序」NEW WORLD ORDERと言います。しかし、その先に、王の王、主の主である我らの主イエスが再臨されます。このすばらしい夜明けのための闇があるのです。ただそれは3年半に過ぎません。だから、
御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。Uテモテ4:2(口語訳)
目を覚ましていなさい。堅く信仰に立ちなさい。男らしく、強くありなさい。Tコリント16:13