ホームページ・メッセージ080713        小 石  泉

環境破壊と聖書


 地球温暖化が叫ばれています。北極の氷が溶ける。海面上昇でツバル共和国が沈む。魚の生態系が変わった。人類はあと数年間で滅亡するのではないか? 色々心配されていますが、もしそんな重大なことなら聖書に書かれているはずです。確かに聖書には世界の終末が書かれています。そこには究極の環境破壊が記されています。

第一の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、血の混じった雹と火とが現われ、地上に投げられた。そして地上の三分の一が焼け、木の三分の一も焼け、青草が全部焼けてしまった。第二の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして海の三分の一が血となった。すると、海の中にいた、いのちのあるものの三分の一が死に、舟の三分の一も打ちこわされた。黙示録8:7〜9

 これはどう見ても核戦争の記述です。旧約聖書は赤いものを血と表現することがあります。「火の燃えている大きな山のようなもの」はビキニ環礁での核実験を見ている世代ならすぐに納得できるでしょう。

第三の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が天から落ちて来て、川々の三分の一とその水源に落ちた。この星の名は苦よもぎと呼ばれ、川の水の三分の一は苦よもぎのようになった。水が苦くなったので、その水のために多くの人が死んだ。8:10〜11

 苦よもぎはロシア語でチェルノブイリと言います。あの事故の数日前に、私たちは黙示録を勉強していました。そして私は「この苦よもぎというのは放射能のことに違いない」と話しました。その数日後にあの事故が起き、しばらくして小泉兄弟が「先生、チェルノブイリってロシア語で苦よもぎと言う意味だそうですよ」と、言ったときには驚きました。  
 しかし、この箇所はチェルノブイリを言っているのではありません。もっと広範で、もっと破滅的な事態です。私たちは神ご自身が苦よもぎの説明をしてくださったように感じたものです。放射能によって水が汚染され多くの人が死にます。

第四の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれたので、三分の一は暗くなり、昼の三分の一は光を失い、また夜も同様であった。 また私は見た。一羽のわしが中天を飛びながら、大声で言うのを聞いた。「わざわいが来る。わざわいが、わざわいが来る。地に住む人々に。あと三人の御使いがラッパを吹き鳴らそうとしている。」12〜13

 これは核戦争の結果巻き上げられたちりや灰によって大気圏が覆われ太陽光線や月星がかすんでしまうことを指しているのでしょう。しかし、注意してほしいのですが、ここに書かれているのは、今言われているような、人間の“通常の営みによる環境破壊”ではありません。究極の破滅的戦争です。次いでさらに壊滅的な事体が起こりますが、そこでも人間が絶滅するわけではありません。

そこで、第一の御使いが出て行き、鉢を地に向けてぶちまけた。すると、獣の刻印を受けている人々と、獣の像を拝む人々に、ひどい悪性のはれものができた。第二の御使いが鉢を海にぶちまけた。すると、海は死者の血のような血になった。海の中のいのちのあるものは、みな死んだ。第三の御使いが鉢を川と水の源とにぶちまけた。すると、それらは血になった。また私は、水をつかさどる御使いがこう言うのを聞いた。「常にいまし、昔います聖なる方。あなたは正しい方です。なぜならあなたは、このようなさばきをなさったからです。 彼らは聖徒たちや預言者たちの血を流しましたが、あなたは、その血を彼らに飲ませました。彼らは、そうされるにふさわしい者たちです。」また私は、祭壇がこう言うのを聞いた。「しかり。主よ。万物の支配者である神よ。あなたのさばきは真実な、正しいさばきです。」16:2〜7

ここは非常にふしぎなところで不信仰者にだけ下る裁きです。獣の刻印、すなわち反キリストが世界中の民衆の額と右手に押す666という数字のことです。これが無いと「売ることも買うことも出来ない」というしるしです。すでに売る側の準備は出来ています。スーパーに行ったとき、品物に付けられているバーコードをスキャナーで読みますがあのバーコードの両端と真ん中の下に数字の書かれていないラインは6です。だから666という売る側の準備は出来ているのです。しかし、買う側の額と右手にスタンプかマイクロチップが埋め込まれるにはもう少し時間が掛かるでしょう。

第四の御使いが鉢を太陽に向けてぶちまけた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。こうして、人々は激しい炎熱によって焼かれた。しかも、彼らは、これらの災害を支配する権威を持つ神の御名に対してけがしごとを言い、悔い改めて神をあがめることをしなかった。第五の御使いが鉢を獣の座にぶちまけた。すると、獣の国は暗くなり、人々は苦しみのあまり舌をかんだ。そして、その苦しみと、はれものとのゆえに、天の神に対してけがしごとを言い、自分の行ないを悔い改めようとしなかった。16:8〜11

 ここには太陽の異常が記されています。究極の地球温暖化です。そして、出エジプト記にある十の災いのように、偶像崇拝への徹底的な破壊があります。太陽崇拝は世界中にあり、日本でもいまだに太陽を拝むことがされています。
 次いで逆に太陽が光を失うことが書かれています。もちろん、地上から巻き上げられたちり灰によるのでしょう。しかし、炎熱と暗黒が続くのは奇妙です。
 さらに時代が進み世界が完全に再生されるときが来ます。これまでの世界は根源から変えられます。

ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行をおそくしておられるのではない。ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。しかし、主の日は盗人のように襲って来る。その日には、天は大音響をたてて消え去り、天体は焼けてくずれ、地とその上に造り出されたものも、みな焼きつくされるであろう。 このように、これらはみなくずれ落ちていくものであるから、神の日の到来を熱心に待ち望んでいるあなたがたは、極力、きよく信心深い行いをしていなければならない。その日には、天は燃えくずれ、天体は焼けうせてしまう。しかし、わたしたちは、神の約束に従って、義の住む新しい天と新しい地とを待ち望んでいる。Uペテロ3:9 〜13

 ここには宇宙そのものが消滅し再生されると書かれています。「地とその上に造り出されたもの」の「作り出されたもの」と訳されている言葉は昔の聖書では「天の万象」と訳されていました。ギリシャ語でストイカイオンという言葉で「諸元素」という意味です。つまり宇宙そのものが原子の単位まで破壊され再生されると言う意味です。
 しかし、これは世界が完全に人間の手を離れて、神の支配に移行した時の事です。では我々の感知しうる未来において人類は滅亡するのでしょうか。否、です。キリストはこう言っています。

天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。マタイ24:35〜39

 「人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた」という言葉に注目して下さい。人類はキリストの再臨の前に起こる現代版ノアの洪水(それは水でなく火で起こる)まで、通常の日常生活を営んでいるのです。人類は人類によってもたらされた環境破壊によって滅びることはありません。ただ、神の時が来て、悪を裁くときに起こる圧倒的な破滅と再生まで生き続けるのです。

*週刊新潮7月10日号によると、CO2による地球温暖化は全くの嘘だそうです。科学者の90%がその事は認めているそうです。